5月8日、ウラク青山/『SoftBank PRESENTS Dynamite!! USA in association with ProElite』(6月2日、アメリカ ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム)記者会見
『SoftBank PRESENTS Dynamite!! USA in association with ProElite』の追加対戦カード発表記者会見が8日(火)、都内・ウラク青山にて行われた。会見に出席したのは谷川貞治FEG代表取締役。新たに追加された対戦カードとは……?
■伝説が蘇る! 桜庭vsホイス戦決定!
仰天カードが発表された! 桜庭和志vsホイス・グレイシー。両者は、2000年5月1日、『PRIDE GRANDPRIX 2000 決勝戦』東京ドーム大会で対戦し、1R15分の無制限ラウンド、レフェリー(ドクター)ストップなしという異例のルールの中、格闘技史に残る90分間に及ぶ死闘を演じた。
谷川Pも「私がMMAで一番の試合を選ぶとしたら、この試合を選ぶ。今回は、“伝説の90分”の続きをしてもらいます。今回は5分5R、アスレティック・コミッションの規定によって道衣の着用も認められていません。経験豊富な桜庭選手とホイス選手ですから、戦略も前回とは大きく変わるでしょう。『ひょっとしたら打撃の攻防になるのでは?』とか、想像するだけで楽しめます」と、この一戦に対し期待を寄せるコメント。
対戦決定の経緯に関し谷川Pは「とにかくアメリカサイドから『桜庭vsホイスが一番見たい』という声が上がって、何人かの候補選手の中から桜庭選手が選びました。桜庭選手は『なるほど、そう来ましたかぁ~』って顔をしていましたね。今の自分を取り戻すという意味を含めて、ホイス選手を選んだのだと思います。ホイス選手も(キャリアの)カウントダウンに入っている。最後の大勝負の一つとして今回の一戦に臨むでしょう」と説明した。
桜庭は現在、ブラジルはシュート・ボクセ・アカデミーで合宿中。谷川Pによると、桜庭は今月中頃に一度帰国してから、現地に向け渡米する予定とのことだ。ブラジルにいる桜庭からのホイス戦に向けてのコメントに関しては、本日よりオープンした桜庭和志オフィシャルサイト「SAKU39.COM」<http://www.saku39.com/> にて掲載されているので、ぜひチェックしていただきたい。
■モーに韓国からの4人目の刺客が! 所&永田の出場も決定!
この日の会見では、桜庭vsホイス戦以外にも注目のカードが発表された。
3・4K-1横浜大会でチェ・ホンマンを、3・12HERO'S名古屋大会でキム・ミンスを、4・28K-1ハワイ大会ではキム・ギョンソックと、次々にコリアン・ファイターを下しているマイティ・モーの参戦が決定した。「韓国内では『モーを倒せ!』と大騒ぎです。そして4人目の挑戦者が現れました」と、谷川Pがモーの対戦相手として発表したのはチェ・ムベ。かつてはPRIDEで活躍した韓国のMMAファイターだ。
また、同じくコリアン・ファイター、ユン・ドンシクの参戦も決定。対戦相手は昨年のHERO'Sライトヘビー級トーナメントのファイナリスト、メルヴィン・マヌーフだ。昨年まではPRIDEで活躍していたドンシクだが、「『マヌーフと闘いたいからHERO'Sに出してくれ』との要望を受けまして、PRIDEさんとの契約が切れたことを確認し、今回の参戦となりました」と谷川P。ドンシクは柔道で北京五輪出場も目指しており、柔道仕込みの寝技でマヌーフ越えを狙う。
そして、日本からは所英男と永田克彦の参戦が決定。所の対戦相手であるブラッド・ピケットは、イギリスの金網総合格闘技イベント「CAGE RAGE」の元ミドル級王者。“「CAGE RAGE」のブラピ”の異名を持ち、阿部裕幸にも勝利を収めている。一方、永田の対戦相手のハビエル・バスケスは、プロ修斗で佐藤ルミナを破ったこともある強豪で、“ショータイム”の異名を持つアグレッシブなファイター。日本代表として、所&永田にはアメリカのファンに大和魂を見せつけてもらいたい。
また、会見では、同大会のProElite&SHOWTIMEの提供試合として、ジェーク・シールズvsイド・パリエンテ、ジーナ・カラノvsジャン・フィニーの2カードも決定。参戦予定選手として、J.Z.カルバン、レイ・セフォー、アントニオ・シウバが発表された。
なお、ルールはHERO'Sルールをベースにカリフォルニア州のアスレティック・コミッションと相談したものを採用。「時間が1R5分になる以外は、特にアスレティック・コミッションから大きな指摘は受けていません。アスレティック・コミッション規定のルールではヒジでの攻撃が認められるのですが、ヒジ打ちはなしで行います」(谷川P)とのことだ。
■TBSでの放送が決定! 観戦ツアーも実施!
今回の会場となるLAメモリアル・コロシアムは屋外となるため、雨天などの悪天候が危惧されるが、谷川Pは「この時期のロスの天気を調べたら、雨の可能性は1%もない。もし降りそうなら、リングの上に屋根みたいなものを設置する方法で行います。例え降っても、スコールのようにパッと降ってすぐに止むみたいです」と心配なさ気のご様子。
同大会の模様は日本ではTBSで6/4(月)の21時~23時に放送されることも決定。日本からの観戦ツアーも行われる予定だ。
「今大会をブレイクさせて、HERO'Sをアメリカで年に4~6回、定期的に開催していきたいです。とにかく、『FEGは凄いな!』と言われるような大会にします」。谷川Pはそう力強く意気込みを語り、会見を締めた。■
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