報道陣から「戦闘モードか?」と聞かれると「そうじゃなくて、視線をそらしたくなかったから」とコメントしたKID



トーナメントに出場する10選手プラスKIDとシャファー。大晦日にこの中からミドル級王者が誕生する

 まず、『HERO'S』のスーパーバイザー前田日明氏が選手に先立って、「総合格闘技は現実の部分ではまだ始まったばっかりで創生期だと思います。創生期に名を残す選手というのは歴史の中で名を残していくと思います。そういうチャンスに恵まれたという部分では、選ばれし者。今回のトーナメントは選ばれし者のトーナメントだと自負するような内容、陣容至りましたので、今回スタートさせるスタッフの一員として、自分自身誇りに思い、皆様にお見せできることは楽しみであります」と挨拶。スパーバイザーという立場からしても、満足のいくできのイベントになりそうな予感もあるのだろう。言葉の端からは自信がうかがえた。

 メインイベントには山本“KID”徳郁vsイアン・シャファーに決定。重要なメインを任されることになったKIDは、「やっぱり凄く嬉しいです。一番盛り上がる試合をしたいと思います」とモチベーションは最高潮。シャファーとのツーショット写真を報道陣に撮られた時も、シャファーから視線を外さず、お互いに視察戦を繰り広げた。

 他の選手たちのモチベーションもすこぶる高い。人類最激戦区のミドル級トーナメントの王者を決める熾烈な闘いは、いよいよ明日その火蓋が切って落とされる!

全対戦カード

出場選手に前田日明が送ったメッセージ

「日本は武道、格闘技発祥の地の一つであると思います。ここまで、闘うことについてのいろんな哲学が武士道だと言われるものだと思うんですが、彼ら侍たちは戦場に臨む時、何も頼るものはないんです。頼るものは自分自身だとして、一つの信仰としていました。彼らは無神論者ではなくて、神を信じていました。しかし、神に頼るつもりはありませんでした。彼らは戦場に臨む時、こういうような神との対話をやるんです。『神よ、ご照覧あれ! もし仮に私に運がなく負けてしまっても、先祖を辱めるような、また神の名を汚すような闘い方は決してしません』。武士道を信じていた侍たちは勝った時も、また運なく負けた時も常に美しくあったそうです。本来は神との約束、自分の先祖との約束です。いつもそれを心に秘めて闘っていた。明日闘う参加選手たちにもそういう気構えで正々堂々と美しく闘ってほしいと思います」

出場全選手のコメント


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