激闘から一夜明けて行われた会見には、当初、トーナメントの1回戦を勝ち抜いた5選手と山本“KID”徳郁が出席する予定だったが、山本KIDが38度の熱のため欠席。試合の数日前から熱を出し、昨夜の試合も風邪薬でコンディションを崩していただけに、さすがのKIDも疲れが一気に出てしまったようだ。また、高谷裕之も都合により欠席。結局、会見に出席したのはレミギウス・モリカビュチス、ホイラー・グレイシー、宮田和幸、所英男、そして前田日明スーパーバイザーだった。

 そんな中で、1人マスコミの注目を集めたのが、優勝候補のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラを破って、大会名どおり一夜にしてヒーローになった所英男だ。会見に来る途中に乗っていた京浜東北線の電車が人身事故に遭い、蒲田〜大森間で緊急停車。電車に閉じこめられてしまい、結局、会見にはおよそ30分の遅刻をしてくるはめになった。  JR品川駅で発行してもらった遅延証明書持参で会見に訪れた所は、第一声で「自分の遅刻で会見が遅れてしまい、すいません」と報道陣に謝罪。試合については「勝利の実感はないです」と自分自身、昨夜の大金星に驚いているようだ。


飄々とした顔で報道陣へ謝罪。反省しているのしていないのか?

 また、1人ずつ、トーナメント準々決勝戦で対戦したい相手について聞かれると、他の3選手が「誰でもいい」という趣旨の発言をする中、所はとぼけた顔で「できれば須藤元気選手とやりたいです」と具体名をあげて対戦相手を指名。  須藤は今大会をケガで欠場。負傷の治り具合では9月の大会にシードとしてエントリーされることになっているが、指名した理由について聞かれた所は「とにかく試合が驚くほど素晴らしい選手。リングスで山本(喧一)さんが負けているので」と、師匠・山本喧一の仇討ちを宣言した。  電車に閉じこめられている間、「誰も気付いてくれませんでした」と語った所だが、一連の所劇場でマスコミからの注目度もアップ。アルバイト生活をしながら格闘家を続ける所は、9月の準々決勝戦に一躍最注目人物となって登場する!。
 






遅刻しても前田からは怒られはしなかったようだ。得な性格だ


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