「昨日のトーナメントは熱戦に次ぐ熱戦で、満足のいく内容だった。70キロ級の可能性が垣間見られた大会」とミドル級トーナメントを総括した前田日明。大金星をあげた所英男をはじめとする日本人選手の活躍に、「日本人選手がからくも勝ち上がってホッとした」と安堵した様子も見られたが、「2回戦は日本人が多いので、日本人対決もあると思う」と、刺激的な日本人対決を組むことも示唆した。

 確かに、前田が指摘したとおり、今回1回戦を勝ち上がった日本人選手は、所、宮田和幸、高谷裕之の3選手。これにシード枠が決定している山本KIDに、負傷の具合でシード枠として出場する可能性を持つ宇野薫、須藤元気の3人が加わることになれば、準決勝戦出場選手8人のうち6人が日本人となり、どうしても日本人対決は避けられない状況になってしまう。

 ただ、宇野、須藤の両者のケガ間に合わなくなれば、その枠には外国人選手が入る予定で、「世界中から発掘してきた選手の駒はまだまだいる。もっと凄い選手が登場する」とさらなる大物ファイターの投入を予告。また、契約したものの、試合に出られない数多くの選手に対しても、リザーブファイトとして試合を組むことを示唆した。

 とは言うもののやはり理想的な展開は、須藤、宇野の両者のケガが回復し、準々決勝戦に出てくること。「9月には山本君、元気君、宇野君がトーナメントに揃い踏みする展開を凄く期待している」と前田日明が彼ら3人にかける期待は半端ではない。前田スーパーバイザーとファンが待ち望む、KID、須藤、宇野の3選手揃い踏みは、果たして9・7『HERO'S 2005ミドル級世界最強王者決定トーナメント 準決勝戦』(有明コロシアム)で実現するのか!?
 

出席した選手のコメントはこちら!

レミギウス・モリカビュチス
「ちょっとまだ眠いが、満足感に満ち足りている。次の準決勝戦ではもっと練習して、もっと良いコンディションで、美しい試合をお見せする。その先にはつらく、長く重い道が待っている。なぜなら、私は本当のヒーローになるからです。(準々決勝戦は誰と闘いたい?)誰でもいいです。重要なのは、勝つことだと思います」
ホイラー・グレイシー
「今回、この大会に参加できて光栄だった。ベストファイターが揃っている。特に70キロ級の人はデンジャーだ。9月だけではなく、その先のファイナルで皆さんとお会いできればと思っております。(準々決勝戦は誰と闘いたい?)言える立場じゃない。プロモーターが決めたことに従うだけです」
宮田和幸
「とりあえずやっと勝てて、ホッとしています。勝ちに拘って固くなったけど、次こそは思いっ切りできると思います。(準々決勝戦は誰と闘いたい?)自分も基本的には誰でもいいです」
所英男
「勝利の実感がたいしてないんです。次の準々決勝戦では、できれば須藤元気選手とやりたいです。とにかく試合が驚くほど素晴らしい選手。リングスで山本(喧一)さんが負けたので。昨日の帰り、原宿で声をかけられました。今日、電車の中に閉じこめられいたんですけど、誰も気付いてくれませんしでした(笑)」

Copyright (C) 2006 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2006 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。