──昨日の勝利は素晴らしかった。一本勝ちができなかったことについては不満あるか?
ホイラー もちろん、私も一本勝ちを期待していました。技を何か極めてフィニッシュしたかったと思っていたのも当然です。ただ、対戦相手はとてもタフで、寝技の時はしっかりと固めてきたし、立ち技の時はミサイルのようなパンチを飛ばしてきました。だから、結果的にそういう結果になったんでしょう。

──準々決勝戦に駒を進めた心境は?
ホイラー 本当に次の試合のことを考えると、凄く嬉しいし楽しみですよ。ハッピーな気分になりますね。

──次の大会は2試合ある。とてもきつい日程だ。
ホイラー まず実際の試合では、一つ一つの試合にベストを尽くすことだけ考えます。次に考えるのは、トーナメントの途中で疲れている時に、自分が疲れているなら相手も疲れているということ。それから、最後に私は全ての選手を尊敬しています。日本人の選手も何人か勝ち残っていますが、このクラスではベストファイターが揃っていますね。例えば、須藤選手、宇野選手、山本選手。とても危険でしかも優秀で、誰もがチャンピオンになる可能性を持っていると思います。ただ、私が彼らのことを注目して見ているように、彼らも私のことを注意深く見ていることでしょう。

──ちなみに一番気になるファイターは?
ホイラー 全員が独自のスタイルを持っているので、全員を注目するわけにはいきません。現実的に自分の対戦相手が決定したら、その選手だけに集中します。

──あなたが昨年敗れた須藤元気もケガの具合では出場予定だ。リベンジしたいという気持ちはあるのか?
ホイラー そういうことも考えられますね。いつでも用意は万端でいますし、また、万端にしていないといけないと思います。

──トーナメントには昨年、あなたが破っている宮田選手も勝ち残っている。彼もまた、あなたにリベンジをしたいようだが?
ホイラー それは自分の気持ちではなく、プロモーターが決めることです。とにかく、彼のために私の首を準備万端整えておきましょう(笑)。

──素晴らしい自信だ。では、最後に日本のファンに一言。
ホイラー 私は日本に何回も試合をするために来ていますが、今回もいい時間を過ごすことができました。今度の大会はとてもタフな大会になると思いますが、私は勝つためにまた日本に来ます。これを日本の皆さんにはお伝えしたかったんです。そして、会場に来てくれた日本のファンの皆さんには、とてもエキサイティングな試合をお見せすることをお約束しましょう。これは私のみならず、全ての参加選手がそのようなパフォーマンスを見せてくれると思っています。
──次回もエキサイティングな試合を期待しています。■
 




ホイス(左)、ホドリゴ(右)ら一族を率いての入場シーンは圧巻だ


しつこい寝技も健在で、吉田にペースを掴ませなかった


グレイシー一族の誇りにかけてトーナメント制覇を狙う

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