──1回戦を勝ち抜いたが、現在の心境は?
高谷 気持ちいいですね。もっと嬉しいのかなって思ったんですけど。
──ダメージは?
高谷 ちょっと目が腫れたぐらいですね。
──殴り合ってのKO勝ちだったが?
高谷 狙いどおりでした。あっち(ヤニ・ラックス)がああいう感じできてくれたんで、気持ちよかったです。
──試合の流れは予定どおりか?
高谷 たぶん、ああいうふうに殴り合いにくるんだろうなって思っていたんで、予定どおりでしたね。タックルにこられていたら、なかなか噛み合わなかったと思うんで、見るほうも面白くなかったと思います。
──実際は具体的にどんな練習をされていたのか?
高谷 足をケガしていたので、蹴りの練習ができなくて、ボクシングのスパーリングばかりやってたから、ボクシングでいこうと思っていたんで、練習の成果が出ましたね。
──試合の映像は見られたか?
高谷 ちょろっと。2分ぐらいの試合なのにカットされていたので、なんでだよって思いましたね(笑)。いいところしか流れていないから、通しで見ていないので、なんとも言えないですね。
──昨日の試合に点数を付けるとしたら?
高谷 ちょっと固かったなと思いますね。セコンドからも「大振りするな」っていう声が聞こえていたんで、ちょっと固かったかなと。パンチがくるのは分かっていたんですけど、食らっちゃって、「まずいな」と思いました。
──なぜ固くなってしまったのか?
高谷 たぶん、試合が久しぶりだったからだと思います。べつに、大きい会場で舞い上がったからだとかじゃなくて、そこは逆に燃えたんで。
──対戦したヤニ・ラックスの印象は?
高谷 思ったより強かった。ああいう首相撲でくるとは思わなかったんで。もっとボクサーみたいな選手だと思っていたんですけど、そうしたらキックボクシング的なことばかりやってきたから、ビックリしたというか意外でしたね。それと、ローキックの間合いでも相手のパンチが届いちゃうから、やりにくかったですね。
──どういったタイプの選手がやりにくいのか?
高谷 でかい選手がやりにくいですね。今回のトーナメントでは出なくなっちゃた人。
──アースラン・マゴメドフだ。彼は身長が高かった。ヤニ・ラックスは本来なら、1階級上の選手だったわけだが、その辺の体格差は気にならなかったのか?
高谷 結構、気になってました(笑)。初めて70キロ級でやるから、自分がどんぐらいまでやれるのか分からなかったので。階級を上げたら全然ダメだったっていう話も聞くので、そういうふうになっちゃったら嫌だなと思っていました。
──70キロ級の手応えは掴めたのか?
高谷 でも、一番体重がでかそうな人とやったから大丈夫ですね。
──他に気になったことは?
高谷 緊張するのかなって思いました。でかい舞台だったから、ガチガチになっちゃったりするんじゃないかって。
──お客さんの反応も良かった。
高谷 はい。後楽園とかだと、僕の友達とかがいっぱいいて、僕の友達だけ盛り上がっていると他のお客さんはシ〜ンとしている感じだったんで(笑)。今回はそうでもなかったので、嬉しかったです。


今大会のチケットを高谷がかなりの枚数をさばいたそうである
──9月の試合に駒を進めたわけだが、次は1日に2試合ある。
高谷 アマチュアで1日何試合もやっていたから、大丈夫だと思います。早めに終わらせますよ。
──次のトーナメントには山本KID選手はもちろん、宇野選手や須藤選手が入ってくる可能性がある。
高谷 宇野さんとかが入ったほうが盛り上がるから。
──宇野選手とは現在、一緒に練習をしているが、やりにくさはないのか?
高谷 当たるんだったらしょうがない。たぶん、当たるまでは本人同士は何も気にしないと思うので。
──現在、勝ち残っている選手のメンツを見て、どう思うか? その中で2試合やらないといけないわけだが。
高谷 2試合だったらできると思うんですけどね。問題は、自分は打撃の選手だから、自分で蹴ると足とか痛いじゃないですか。
──なるほど。次の準々決勝戦で対戦したい相手は?
高谷 べつに誰でも。誰ともやりたくないとは思わないですね。全選手とやってみたいです。
──特に気になる選手は?
高谷 みんな名前のある選手だから、みんな気になりますよ。
──あと2カ月、どんな練習をしていかれるのか?
高谷 ちょっとヒザを治して、キックの練習が少なくなっていたので、それを増やして、打撃を磨きたいと思います。
──9月も打撃で殴り合いにいくのか?
高谷 そうです。それしかできないですから。
──ノゲイラが負けてしまったが、試合後に「興味がなくなった」と言っていた。やはり、気になる存在ではあったのか?
高谷 やりたいとは思っていました。
──それに勝った所選手の存在は?
高谷 やってみたいですね。組み技系の選手のほうがやりやすいけど、いい試合になるかどうは分からないですね。噛み合うかどうかは分からないですね。
──それでは最後に次回への意気込みを。
高谷 次の大会でまた凄げえ殴り合いを見せます。




闘争本能溢れるファイトが高谷の魅力だ





Copyright (C) 2006 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2006 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。