会見に出席したのは前田日明スーパーバイザーとトーナメントに出場する日本人6選手。
　まずはケガで開幕戦を欠場した須藤元気の出場が決定し、対戦相手は1回戦でシャミール・ガイダルベコフに1本勝ちした宮田和幸となった。「レスリングでは大先輩。胸を借りるつもりで闘う」と須藤に対して、「強くてビッグネームで光栄に思う」と語った宮田。互いにリスペクトするようなコメントを会見では発したが、レスリングをベースにした者同士の日本人対決は要注目だ。

　そして同じブロックのもう1試合は高谷裕之vsレミギウス・モリカビュチスの試合。前田スーパーバイザーが「両選手ともK-1MAXに出ても勝てる可能性を秘めた選手。昔のボクシングの大場政夫のスピードに匹敵する高速の闘いになる」と語ったように、ハイレベルな打撃戦が予想される。そして、この2試合の勝者が準決勝で激突する。

　また、別のブロックでは山本“KID”徳郁vsホイラー・グレイシーが激突。以前からグレイシーとの対戦を望んでおり、会見でも「グレイシー相手に寝技がどこまでやれるか試したい」と語ったKIDがグレイシー狩りに挑むことになる。前回のイアン・シャファー戦では打撃勝負を望んだKIDだが、今回は寝技でその魅力を見せてくれそうだ。

　このブロックのもう1試合には負傷欠場明けの宇野薫が、シード選手として満を持しての出陣。この宇野を、1回戦でアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラを破って大金星を上げた所英男が迎え撃つ。この試合に関して前田スーパーバイザーは「名勝負になったらいいなと期待している」と多大な期待を寄せた。そして、準決勝戦で激突するのはこの2試合の勝者だ。

豪華カードが出揃って、前田日明スーパーバイザーも満足げだ

　試合は全て5分2Rの延長1Rで行われ、2試合勝ち抜いた2人が、大晦日の『Dynamite!!』で決勝戦を行う。人類最激戦区と呼ばれるミドル級トーナメントもいよい佳境。これから、約5ヶ月後には、人類最強王者が誕生する！■

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