この夏、大学のレスリングの合宿に参加していたというKID。その目的は「原点に戻って組技の体力を付けるため」とのこと。これまで練習の9割を打撃に費やしてきたというKIDだが、ここ最近はレスリングを含めて組み技の練習を増やしているという。
それもこれも、グレイシー一族でも屈指の寝技のテクニックの持ち主、ホイラー・グレイシーが対戦相手だからだ。ホイラー対策に関しては、「下から攻めてくる人の中では一番凄いと思う。引き込まれることが多いと思うから、やばいと思ったら立つ」と自分のペースに持ち込んで闘う腹づもり。しかし、相手の罠を警戒しているばかりではない。「攻撃は最大の防御。何も出さなかったら、相手の思うツボ」と攻めも積極的に仕掛けていく構えだ。
最後に本人が「今、一番はまっている」と言っていたレスリングのスパーリングを報道陣に公開。素早いタックルや、投げなどを決めて見せた。ところで、レスリングといえば、父親の郁栄氏はミュンヘン五輪の代表選手。報道陣から、父親からのアドバイスは何かないのかと聞かれると、「俺がK-1に出始めてから打撃にはまって、アドバイスは打撃のことばかり（笑）」と、意外な話も飛びだした。
とにもかくにも、レスリング特訓によって原点回帰したKIDが、大晦日の頂点目がけて突っ走る！■
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3日前まで追い込んで練習をやるというKID
素速いタックルや投げを見せるKID。レスリング特訓によってパワーも増したという
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