会見には谷川貞治K-1イベントプロデューサーと、秋山成勲、所英男が出席。まず、谷川貞治プロデューサーが10・12K-1MAXのカードを発表。さらに、総合ルールのスペシャルマッチとして、秋山成勲vsマイケル・ラーマと所英男vsガブリエル・リムレイの2試合を発表した。
 9月7日の『Sammy Presents HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝』に参戦し、準々決勝戦で惜しくも宇野薫に敗れた所だが、宇野vs所戦はその日のベストバウトと呼ばれるほど、高い評価を受けており、一躍人気者にのし上がった。その人気と実力を買われての今回のK-1初参戦だ。
 この所に関して谷川プロデューサーは「所君にはMAXでKID、元気、宇野に続くスターになってほしい」と多大な期待を寄せ、さらに「年末の『Dynamite!!』まで繋げてほしい」と結果次第では『Dynamite!!』出場の可能性があることをほのめかした。
 対戦相手となったガブリエル・リムレイはリングスに参戦経験があり、2000年9月5日のリングス後楽園大会で村浜武洋と対戦している選手。所は試合のスパンが短かいことについて「呼んでいただけるうちが華」と意に介さず、「『あいつが出れば面白い。間違いない』という存在になるように頑張る」と、K-1ファンの前で総合格闘技の面白さをひたすらアピールすることを誓った。

 一方、7月6日の『Sammy Presents HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦』以来の試合となる秋山の対戦相手は、かつて須藤元気と闘ったマイケル・ラーマに決定。ラーマはボクシングの選手で、須藤を追いつめた程の実力者だが、総合は初参戦となる。このラーマに関して谷川プロデューサーは、「秋山選手が85kgで、ラーマが77〜8kgと体重差はあるが、ラーマは根っからのケンカ屋で総合をやりたいと言っていた」と説明。
 これに対して秋山はボクサーのフランソワ・ボタと対戦経験もあるが、「ボタと比べてスピードがあるので、スピードを向上させたい」と、総合初参戦とはいえ警戒を怠っていない。現在、今大会でK-1デビューをするボクシングの大東旭とチーム・クラウドというチームを組んでおり、大阪で共にボクシング特訓に励んだようで、この特訓が自信になっているようだ。また、自分の試合よりもチーム・メイトの大東のデビュー戦を心配する一面もあったが、「結果を残して次に繋げたい。自分が楽しい試合をすれば、ファンも楽しいと思う」と、11月に開催予定の『HERO'S』韓国大会を見据え、気を引き締めていた。
 共に「立ち技を見に来ているお客さんの前で、総合の魅力を見せたい」というニュアンスで意気込みを語った秋山と所。果たして、K-1MAXのファンの前で総合格闘技の魅力を伝えることはできるのか? 乞うご期待だ。■


大阪ではボクシング特訓、東京に帰ってきてからは総合格闘技の練習に励んでいるという秋山。準備期間は短いができるだけ準備をして上がりたいと語った



試合が終わった翌日には『大江戸温泉』に行ったという所。9・7『HERO'S』で宇野に負けた直後は悔しかったらしいが、一晩寝て忘れたらしい


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