11月5日は、韓国の格闘技界にとって記念すべき日となりそうだ
 今、韓国は空前の格闘技ブームだ。何しろ9月23日に行なわれたチェ・ホンマンとボブ・サップの一戦は、ケーブルテレビ史上トップとなる16%という瞬間最高視聴率を弾き出したほど。さらに同日はK-1の韓国版サイトもアクセスが集中しすぎたためにサーバーがダウンし、ソウル市内の交通量が3分の1になってしまうなど、社会現象と言っていいほどの盛り上がりを見せていたのである。そんな追い風を受けて、11月5日にMAXとHERO'Sが合同興行として、韓国に初上陸を果たすこととなった。谷川プロデューサーが「1日に2つのビッグイベントが開催されるのは、世界的に見てもほとんど例を見ない」と自信を寄せる今大会は、日本のファンが羨みそうなほど豪華な内容となりそうだ。

 まず第一部に開催される『K-1 FIGHTING NETWORK KOREA MAX 2005』には地元スターのイム・チビンのほか、アルバート・クラウス、マイク・ザンビディスといったトップファイターの参戦が予定されている。10・12MAX世界王者対抗戦では、それぞれ大東旭と鈴木悟と闘うクラウスとザンビディスだが、この連戦を勝利で乗り切ることはできるのか!? とくにクラウスには「彼はMAXの初代王者だから闘ってみたい」と、会見に出席したチビンがラブコールを送っていることから、およそ150名も集まった地元メディアも大いに注目している。2006年以降のMAX勢力図に大きな影響を及ぼすような、激しい闘いが繰り広げられそうだ。
 そのほか、同大会では韓国人ファイターたちによるトーナメントも開催される。11月5日に準決勝まで行われ、決勝戦は1月末に実施予定。このトーナメントの優勝者は来年のWORLD MAX世界大会にエントリーされる可能性が濃厚で、未知の強豪を発掘するファイティングネットワークシリーズの概念にピッタリのイベントとなりそうだ。

 続く第二部では『HERO'S 2005 in SEOUL』が行なわれる。決定カードとしてキム・ミンスVSショーン・オヘアが発表され、さらに前田日明HERO'Sスーパーバイザーの口から、次々と注目選手の名前が飛び出した。ボブ・サップ、秋山成勲、ザ・プレデター、ホー・ソンジン、ソン・オンシク、中尾芳広、金原弘光、宮田和幸、高谷裕之、大山峻護、國奥麒樹真、クリストフ・ミドゥ“ザ・フェニックス”、ハリッド“ディ・ファウスト”、岡見勇信、門馬秀貴などなど、惜しげもないメンバーが揃った。
 そのなかでも、最も大きな話題を呼びそうなのがサップの試合だろう。9・23WORLD GP開幕戦でチェ・ホンマンに判定で敗れたサップだが、10・2WRESTLE-1 GPでノアの秋山準を下し、見事に復活を果たしている。その勢いを借りて韓国へ乗り込むサップだが、なんとチーム・チェ・ホンマンの強豪ファイターが彼を迎え撃つこととなった。会見に参加して無数のフラッシュを浴びたホンマンは、11・19WORLD GP決勝大会があるため今大会の参加を見送ることに。しかしながら「できるだけ自分がアドバイスをして、確実に勝てるようにしたい」と、名参謀としてサップを返り討ちにする腹積もりのようだ。ホンマンとの再戦にこぎつけたいサップは、絶対に負けられない。いまだ実態が明らかではない“ホンマンの刺客”を相手に、サップはどのような闘いを見せるのだろうか!?

 今後、韓国での定期的な開催が検討されているというMAXとHERO'Sが、記念イベントでアツく燃える。間違いなく、歴史に残る一日となるだろう。■


■選手のコメント
キム・ミンス
「韓国でHERO'Sが開催されるということで、とてもうれしい。自分の国で参加できるということで、もっといい姿を見せたいですね。(相手のショーン・オヘア選手についての印象は?)強い弱いに関しては言いたくない。僕はまだビギナー。どんな相手でも、大変だと思います。完璧に準備をして、完璧に闘うしかない。頑張ります。(ボブ・サップ選手にリベンジしたいという気持ちは?)リベンジはしたいです。これまで2試合闘って、タフになった。今の勢いでリベンジを果たしたいです」

イム・チビン
「韓国でメジャーな大会に出られるということで、うれしい。大舞台という分、頑張っていい試合を見せます。(アルバート・クラウス選手、マイク・ザンビディス選手が参戦しますが?)クラウスは初代王者だから、彼と闘ってみたいです」

チェ・ホンマン
「私は試合があって参加はできません。残念です。みなさん、応援してください。(チーム・チェ・ホンマンの選手にアドバイスはしますか?)できるだけ自分がアドバイスをして、勝てるようにしたいです。(11月19日のレミー・ボンヤスキー戦へ向けて、準備はしていますか?)肉体的なトレーニングはあまりせず、頭のなかでいろいろとイメージを練っている段階です。」

ソン・オンシク
「参加できて光栄です。後悔しないように、頑張ります」

『K-1 FIGHTING NETWORK KOREA MAX 2005』実施概要
『HERO'S 2005 in SEOUL』実施概要



韓国のスター選手がずらりと並び、およそ150人もの地元メディアが会場まで足を運んだ


MAXもHERO'Sも、韓国上陸は初めて。大会の模様は、翌日に韓国オンメディアの「スーパーアクション」というチャンネルで、韓国全土にオンエアされるという


9・23 WGP開幕戦でサップを下したホンマンが、今度はチーム・チェ・ホンマンからの刺客を送り込む!


2大会同日開催へ向け、谷川プロデューサーも選手以上にやる気十分! 11月5日はみんなで韓国へ行こう!





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