まず、会見場に姿を現したのは谷川貞治K-1イベントプロデューサーだ。谷川プロデューサーは「昨日、急遽決まった」と前置きをし、12月31日、大阪ドームで開催される『Fields K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!』で秋山成勲vsホイス・グレイシーの一戦を行うことを発表した。この一戦に関して谷川プロデューサーは、「KIDvs元気に勝るとも劣らないカード。視聴率も取れる一戦」と期待を込めて紹介。「秋山選手が総合に転向したのは柔道の強さを世界に広めること。柔道を世界に広めた先駆者はコンデ・コマこと前田光世で、その前田光世がブラジルに渡って伝えたのが、グレイシー柔術。そういう意味では因縁めいた試合」と、このカードが組まれた意味合いを説明した。
続いて会見場に姿を現した秋山は、「ホイスは憧れの選手であり、強い選手。いい試合ができるように心がけてトレーニングをしたい」と意気込みを語った。また、グレイシー一族との試合でいつも注目されるルール問題。これに関しては、まだキッチリとは決まっていないものの秋山は、「どうこうというのはないが、自分が有利になるような形が一番いい。いい形になればいい試合になると思う」とコメント。「無制限も頭に入れなきゃいけない」と、グレイシー一族の無理難題にも受けて立つ構えだ。
また、大晦日の前に11月5日の『HERO'S 2005 in SOUL』で奥田正勝との一戦が控えるが、「年末を頭の隅に入れながらも、韓国に集中する」と、まずは目前に迫った母国凱旋をキッチリと勝利で飾る腹づもりだ。
しかし、やはりデビューして以来、最もビッグネームな相手となるホイスとの試合への期待は大きい。谷川プロデューサーが「大飛躍の一戦にしてほしい」と語った通り、大飛躍への一歩はこの大晦日のホイス戦にかかっている。■
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