かつてホームリングのZSTで共に闘っていた、烏合會の矢野卓見(ヤノタク)と姿を現した所。ヤノタクの道場の道衣を着用しての登場だ。現在、寝技のエキスパートのヤノタクと練習をしているという所は、「自信を消し去ってくれる。いなきゃいけない存在」とその存在に全幅の信頼を置いている。

 対戦相手の永田克彦の印象について聞かれると、「力が強そうなので、パンチをもらわないように。一発で終わっちゃう場合もあるので」と銀メダリストのパワーを警戒。実際には75キロ契約での試合となるが、やはり元々の体重差があるだけに、パワーでの勝負は所には分が悪いのは事実。しかも、永田はこれがデビュー戦となるので、試合のデータが一切ないとう不安点もある。

 これに対しての所の結論は、「試合のデータがないので、こうだと決めつけられない。相手のいいところばかり考えるより、自分のいいところを出せれば」とのこと。また、練習仲間のヤノタクも、「相手が打撃で上回っていれば危険だけど、関節の取り合いなら問題ない」と太鼓判を押しているように、所の常に動き回る寝技は定評がある。そこで、得意の寝技に磨きをかけて勝負を挑もうというわけだ。実際に永田も寝技での勝負を明言していることから、この特訓は効果が見込めるだろう。大晦日の晴れ舞台には家族も総出で応援に駆けつける。「勝って気持ちよく、来年のスタートを切りたい」と意気込みは十分だ。

 会見後に行われた公開練習では寝技のスパーリングを披露したものの、ヤノタクに関節を取られまくる始末。しかし、関係者の不安げな様子を気にすることもなく、「矢野さんは寝技のエキスパートなので、永田選手がこれ以上ということはない」と妙な自信をアピールして見せた。最後には永田を挑発するように兄・永田裕志の敬礼ポーズを披露。いつものように飄々とした表情ながらも、その目には「いいんだね、殺っちゃって」と言わんばかりの決意が満ちていた。■



ヤノタクの関節技が極まり、たまらずタップする所

永田の人柄を「誠実そうな人。嘘をつかなそう」と語った


ヤノタクとポーズを決める。道衣といい大胆不敵だ


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