昨年からケガに悩まされ、ミドル級トーナメントも万全の状態で臨めなかった須藤だが、順調に回復。万全の状態で決勝戦に出場できることになった。「ケガしていた時は堪え忍んでいたが、前回乗り切ったことが経験値となった。万全の体調で決勝に臨めるのは天が味方している」と自分に勝運が来ていることもアピールした。

 KID対策も順調だ。KIDの打撃をもちろんだが、須藤はそれよりもKIDのレスリング力を警戒。タックルに来た時にヒザ蹴り、フロントチョークを合わせる練習、そしてグラウンドで下になった場合、上になったらきっちり押さえ込むなど、あらゆる場面を想定しての練習に励んでいるとのことだ。

 さらに新技も開発。「これは必ず引っ掛かるというトリック技」という“GFW”があることも発表した。しかし、この技の詳細は明らかにしなかったために、どのような技かは不明だ。果たして、大晦日にKIDに対しても仕掛けてくるのか、要注目である。

 公開練習では得意の関節技を披露。フロントチョーク、三角絞めを極めて見せ、好調さをアピール。また、この公開練習のために駆けつきてきた、K-1MAXなどで活躍するキック・ボクサーの新田明臣と打撃スパーも公開した。

 まさに、大晦日へ準備万端ぶりを見せた須藤。KIDの「気が付いたら2006年になっているんじゃないか?」とのKO予告ともとれる挑発に対しても、「祝勝会で記憶が飛んで2006年になっているかもしれない(笑)」と余裕のコメントで切り返した。「2006年は素晴らしい年になると確信している」ときっぱり言い放つほど、心身共に充実感を漂わせ、大晦日決戦に挑む。■
スパーリング開始早々いきなりフロントチョークで捕獲

グラウンドで上のポジションを取った後、下のポジションに体を入れ替え三角絞めを極めた


新田明臣との打撃のスパーリングも切れ味の鋭さを見せつける


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