発表された追加カードは2カードで、いずれも『HERO'S』ルールで行われる。まず、1試合目はピーター・アーツvs大山峻護。アーツは今年7月6日に行われた『HERO'Sミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦』での若翔洋戦以来の総合格闘技戦となる。若翔洋戦では、初めての総合にも関わらず無難にこなし、巨漢の若翔洋をKOした。

 対する大山はアーツとの体重差が約20キロ。総合の経験ではアーツを遙かに凌ぐ大山だが、昨年はショーン・オヘア、今年はサム・グレコにKO負けと、体格差のある相手にはいささか分が悪い。しかし、大晦日の大舞台で、アーツというビッグネームを食えば名を上げるチャンス。是非ともこのチャンスをものにしてもらいたいとの期待がかかる。

 もう1試合はヒース・ヒーリングvs中尾芳広の、日米重量級ファイター同士の一戦である。ヒーリングは今年3月26日に行われた『HERO'S』の旗揚げ戦でサム・グレコと対戦。試合を有利に進めながらも、自らキックを空振りした拍子で足を負傷し、無念のTKO負けを喫している。今回はそれ以来の復帰戦。心機一転巻き返しを図りたいところだ。

 一方の中尾は未だ総合の試合では無敗。しかし、今年精彩を欠いたとはいえ、ヒーリングは中尾が今まで対戦してきた選手の中でも、強敵中の強敵だ。このまま連勝街道を突き進むか、はたまたヒーリングの復帰戦の踏み台にされるのか、中尾の真価が問われる一戦となるだろう。中尾のレスリング技術がヒーリングの爆発力を押さえ込むのか、この一戦も要注目だ。

 いずれの2戦とも外国人のビッグネームvs日本人格闘家という図式で組まれた試合。日本人ファイターの底力に期待したい。■





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