当初は秋山成勲との対戦が決定していたホイスだが、秋山のケガにより急遽対戦相手が所に変更。体格的に一回り小さい所との対戦についてホイスは、「違った意味でのチャレンジになると思う。技術やスピードは大きな選手より長けているので、簡単な試合ではないと思う」と気を引き締めた。

 所の印象を聞かれると、「積極的に関節を取りにいっている。立っている状態でも蹴りやパンチを積極的に出す勇気のあるファイターだ。我々グレイシーと同じタイプだと思う」と評し、「積極的に勝ちにいかないと勝てる相手ではない」と簡単な相手ではないことを重ねて強調した。

 対戦相手変更から試合まで、短期間ながらも対策は万全のようだ。既に所の弱点も発見。共に会見に臨んだ兄のホイラーも、「それなりに見つけている。彼もいい選手なのでここで言ってしまうと、大会まで数日あるのでカバーされてしまう」と詳しくは明かさなかったものの、所攻略に手応えを掴んでいる様子である。「欠点は試合が終わってから説明したい」というホイスの言葉も不気味だ。

 また、気になるのは所との体重差だが、報道陣が現在の体重を聞くと、「最近計ってないので分からない。いつも体重制限のない試合をしているので、皆さんも気にならないだろう?(笑)。去年は曙と闘ったんだ。もう、聞いてほしくない」と、鬱陶しいと言わんばかりのコメントで報道陣を煙に巻く始末。いつもは、自分が体格的に不利な場合の試合が多いだけに、ルールにナーバスになることが多いが、今回は立場が逆転。体重については、あまり触れられたくない箇所であることは間違いない。

 会見が終わると公開練習。縄跳び、ストレッチで入念に体を温めると、所戦を想定してか、体格が所とほぼ一緒のホイラー、自分と同じくらいのホドリゴ・グレイシー、その他1人と計3人を相手に、試合時間と同じ10分2Rのスパーリングを披露。「ううう〜」という奇妙な呼吸音を発しながら、みっちりと体を動かし、コンディションの良さを報道陣にアピールした。この寸分の隙もないホイス相手に、所はどのような勝負を挑むのか?■
ホイラー&ホドリゴという一族を引き連れて来日してきたホイス。スパーリングパートナーも豪華だ

道衣着用について聞かれると「当日まで待ってくれ」とこちらも明らかにしなかった

道衣には「紅零志」という文字が。これで「グレイシー」と読むらしい


スパーリングを20分間披露し、絶好調をアピール

Copyright (C) 2006 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2006 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。