今年も『HERO'S』リングを盛り上げてくれる主役の一人・須藤元気!
――大晦日の試合では、最後はあっけない終わり方で…。
元気 すみませんでした! あっけなかったです!
――ホントなら今頃ベルトを巻いてるはずでしたが…?
元気 あ、グサッときますね。けっこうトゲのあることを…いやいや、冗談です。ぜんぜん良かったです。もう負けは負けですから、普段通りですよ。べつに落ち込みもしなかったですし。
――ダメージやケガは?
元気 はい、全然ないです。
――あの試合から学んだことなどはありましたか?
元気 必ず試合が終わると学ぶことはありますから、技術的なこともありますし、格闘技に対する向き合い方も変わってきましたね。
――格闘技との向かい方が変わってきたっていうのは?
元気 そうですね、やっぱり格闘技は楽しんでやるってことですね。そうすれば見てる人にも気持ちが伝わると思いますし。そういった意味であくまで自分の感情を大切にしてますから、自分がやりたいと思ったらやりますし、やりたくないと思ったらやらないですし。常に自分の意識を大切にして、その代わり試合に出るって決まった時には、100%自分にできることをやって、他の人にはできないクオリティの高さを見せていきたいと思います。そうすれば自分というのをしっかり持ちつつ、格闘技とも向き合えると思うんです。

――そんな大晦日を経て、今年最初の大会、3月15日『HERO'S』の開催が決まりました。
元気 そうですね、大会としては“継続は力なり”ですので『HERO'S』という大会も繰り返しやっていくことで、K-1と同じようにブランドになっていくんじゃないかと。
――『HERO'S』のリングでもまだ闘ってない選手もいますよね、所選手とか。
元気 誰とやりたいとかはないですね。正直、僕は格闘技はあくまで自己表現だと思ってますので、誰とやりたいとかは元々持ってないんで。人それぞれだと思いますけど。
――なるほど〜。では3月15日に関しては?
元気 はい、前向きに考えてます。

――ところで以前、「G-KEN・ジャパン」という必殺技があったと思うんですが(9・7『HERO'S』前の公開練習にて公表。本サイトでも掲載)、あれは結局どういう技だったんですか?
元気 あれはですね、今だから言っちゃいますけど、スタンドで首を取って決めるフロントチョークみたいな技なんです。
――へ〜! 前にUFCでカーロス・ニュートンがやった、あんな感じですか?
元気 あれとはちょっと違うんですけど、足とか極めないで、首を取るだけで極まるんです。細かいことは言えないんですけど…。だからそれが出たら「あ、G-KEN ジャパンだ!」と言っていただければ(笑)。
――今までその技で何人も落としてきたんですか?
元気 落としてはいないですね。練習で落ちる人はまずいないですよ(笑)。その前にみんなタップしますから。
――なるほど、やっと謎が解けました。ありがとうございます! さて、今年の『HERO'S』には「今年は俺らが主役でいいじゃん」っていうキャッチコピーがあるんですが、元気選手も「主役」っていう意識はありますか?
元気 僕が、というよりも、人類みんな主役ですよ。一人一人、主役という主観的意識もありますし。シェイクスピアも言ってますけど、「地球は舞台で、人類は役者だ」って。それと一緒ですよ。人それぞれ主観的意識を持ってるから、どういう役でも演じられる。だから、これを読んでる人たちも、自分が主役だってことに気づいてもらえれば。
――みんな主役なんだと。
元気 ホントにそうですよ。みんな良い人間でも嫌な人間でも、いろんな人間を演じられるんです。だから、より理想の自分を生きるっていう。
――この役をやって、っていうのではなく…。
元気 それは自分の意識じゃないですよね、客観的な意識でこうして演じてくださいっていうのはドラマであり映画ですから。今、こうして生きている自分の主観があるじゃないですか、だからみんな主役なんですよ。それをみんな忘れちゃってるから。だから、誰でも主役なんですよね。

――なるほど〜。では、今年は「今年は俺らが主役でいいじゃん」じゃなくて、「今年は誰もが主役でいいじゃん」って感じですね〜。あと、ちょっとプライペートな質問をしたいんですけど、最近はどんなことにハマッてますか?
元気 最近はずっとプライベートでは書道か読書ですね。今は書道をやってる時が一番楽しいです。
――へ〜書道! どんなのを書くんですか?
元気 僕は楷書一本で、大きいのも書きますし。行書とか草書は「これが芸術です」って言っちゃえるんですけど、楷書はちょっとでも崩れるとダメなんで。今は専門の書道の先生について習ってます。今年は展覧会にも出そうと思ってて。
――え〜、書道セット持ってくれば良かった〜! 今度書いてくださいね! ということで、最後に今年の目標を教えてください。

元気 今年は格闘技に限らずいろんなものに挑戦して、自分の人間的成長をしていきたいです。格闘技だけが僕の人生じゃないと思っているので、自分の修行の一環として格闘技というものがあるので。僕は格闘技を凄く愛してますけど、そういう意味では格闘技が好きなファンの皆さんが理解できない部分もあるかもしれないです。でもいろんなことに挑戦して自分のキャパシティーを広げて、もっと大きな人間になっていこうと。これはもう僕のテーマなんですけど、魂レベルの成長ですね。ただ試合する時は“須藤元気”ができる100%のことをやってクオリティの高いものを見せたいし、闘い方もマンネリ化しないように常に新しいものを取り入れていきたいと思ってます。
――大晦日の試合が終わってから、元気選手のファンから『HERO'S』のサイトにもいっぱいメールをいただきましたよ。「ストップが早いんじゃないか」とか「凄く良い試合だったから、続きが見たい」とか…。
元気 早くないですよ、そういうルールの元で闘ってるんですから。あれ以上やったらただの喧嘩になっちゃいますからね。
――そういったファンのみなさんにもメッセージを頂けますか?
元気 本当にありがたいことです。これからも応援お願いします!
――今日はどうもありがとうございました。■


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>>須藤元気プロフィール
インタビューを行ったカフェにて、ドリンクはブラッディ・オレンジを注文

過去最大規模&人数で“和”をテーマに演出された、大晦日『Dynamite!!』での華やかな入場シーン。須藤元気の真骨頂だ

リングインした後、いきなりダンスバトルを繰り広げた2人はこの表情!


2人のカリスマによるチャンピオンシップは、近年希に見る緊張感に包まれた。まさに芸術作品だ!

インタビューが終わって、練習に向かう元気。「前向きに考えてます」という3・15『HERO'S』への出場はどうなる?

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