3月13日、新高輪プリンスホテル/『Sammy Presents HERO'S 2006』(3月15日、日本武道館)個別インタビュー

「今大会のテーマは、“香港”です」
 3・15『HERO'S』で新しいスタイルを見せると豪語していた須藤元気が、個別インタビューでまたしても不可思議な発言を残した。過去にも「入場のテーマは“和”です」といった旨のコメントをしてきているが、今回は試合全体を通して香港スタイルを貫くという。謎の一言に頭を悩ませる報道陣の問いかけに対し、須藤がヒントを次々と並べ立てていく。

「いつか、やりたいと思っていたんです。香港ムービーやカンフームービーって、面白いなって。僕が小学校や中学校の頃って、ジャッキー・チェンの日本語吹き替え版がテレビでよくやっていたんですよ。彼は、僕に影響を与えてくれた一人です。あと、映画の『少林サッカー』を観て、枠にはまらないことの面白さを楽しめたんですよ」

 ジャッキー・チェンといえば、香港が生んだ稀代のカンフースター。彼が出演した映画作品は、数知れない。『酔拳』『蛇拳』『龍拳』『蛇鶴八拳』…。須藤はそれらの中国拳法のスタイルに加え、大ヒット映画『少林サッカー』のような超人的な動きのエッセンスを取り入れるとでもいうのだろうか。もしもそのようなことが実現したならば…。その時は、格闘技の歴史は確実に塗り変わるはずだ。

 ただし須藤の対戦相手であるオーレ・ローセンは、決して楽に勝たせてもらえるような選手ではない。IMTCスーパーウェルター級チャンピオンやIKFヨーロピアンムエタイチャンピオンといったタイトルを保持しているだけでなく、総合格闘技ルールもしっかり経験済み。10代から寝技にも慣れ親しんでいるというのだから、須藤にとっては厄介このうえない存在だ。

「日本にわざわざ来たのは観光ではない。勝つために来ている」
 自信満々のローセンの態度を見ている限り、須藤が猛攻を凌がれて打撃で仕留めるというパターンも、十分に考えられる。

 とはいえ須藤も、そういったパターンは想定の範囲内。決戦に向けて、あらゆる準備を整えてきたようだ。
「公開練習で見せたレスリングの股くぐりや空手のようなものも含めて、違ったタッチでいろいろとやっています。詳しくはまだ明かせませんが、これまでとはゴッホとピカソくらい違います。筆の塗り方や色使いが違うようにですね」

 繊細な変更を練習に加えることで、須藤は新たな領域に突入するヒントを掴んだようだ。だからこそ、彼は前人未到のスタイルに自信を持っているのだろう。練習の成果が実を結べば、ローセンといえども一蹴できるはず。3月15日、日本武道館は異空間に包まれそうだ。

 なおこの日、5・3『HERO'S』の実施概要があわせて発表された。デジタル先行発売は、なんと14日(火)10時から! 今大会と同じく超豪華なメンバーの参戦が予想されるので、完売前にプラチナチケットをゲットしよう!!■


>>『Sammy Presents HERO'S 2006』実施概要
当日券は15:30より日本武道館当日券売り場にて全席種を発売!

>>5・3『HERO'S』実施概要発表
チケット★デジタル先行発売は3/14朝10時スタート!

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怪しげなカンフーポーズを見せた須藤。3月15日に、総合格闘技の常識が覆されるかもしれない!?

「ネタ帳は20歳くらいからビッシリ書いていて、もう4代目です」という須藤。これからも、まだまだ奇想天外な発想が飛び出しそうだ


世界トップクラスの打撃力に加え、ローセンは総合格闘技ルールでも2勝1敗という実績を残している。須藤にとっても、一筋縄ではいかない相手だろう


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