3月24日、ウラク青山/『Sammy Presents HERO'S 2006』(5月3日、東京・国立代々木競技場第一体育館)記者会見

 山本“KID”徳郁の優勝という形で、2005年の『HERO'S』ミドル級世界最強王者決定トーナメントは幕を閉じた。それに続く新たな闘いが、5・3『HERO'S』より始まろうとしている。

 24日に急きょ開かれた記者会見には、前田日明『HERO'S』スーパーバイザーと実行委員の谷川貞治K-1プロデューサー、そして秋山成勲が登壇。なんと今大会より、秋山ら85kg級前後のファイターたちを主役としたライトヘビー級トーナメント(仮称)をスタートさせることが発表された。

 前田スーパーバイザーによると、5月3日に8名参加のライトヘビー級トーナメント一回戦を4試合行ない、8月5日に準決勝と決勝戦を開いて初代王者を決める。しかも同8月5日にはミドル級ファイター8名がトーナメント一回戦に出場し、10月9日の大会で準決勝と決勝を行なうという。またミドル級は有力選手が多いため、5月大会で査定試合、韓国やアメリカで海外予選を行ない、出場者を選考するプランもあるようだ。今年は、大晦日の『Dynamite!!』を待たずして、いち早く王者が決まる。しかも世界中の猛者が集結するトーナメントが2つも展開されるのだから、今年の『HERO'S』は昨年以上の興奮と感動を堪能できることだろう。

 さらに5月3日の大会には、KIDや曙のスーパーファイト出場が予定されている。KIDの相手には所英男、宇野薫、宮田和幸が候補に挙がっており、いずれが実現しても珠玉の対決となりそうだ。
 プロレスでの実績を評価されて5ヵ月ぶりに総合格闘技ルールに挑む曙も、参戦が正式決定すれば大きな話題を呼ぶに違いない。

 KIDがミドル級の覇者になったように、当然、ライトヘビー級でも日本勢の活躍が期待される。だが、そんな楽観論を不安視する意見を、前田スーパーバイザーが言い放った。
「ライトヘビー級というのは、外国人の層が最も厚い。日本人が王者になるのは、難しいと思う。もしタイトルを獲ったのなら、たいしたものだね」

 谷川プロデューサーによると、このトーナメントにはB.J.ペンや大山峻護を倒したメルヴィン・マヌーフ、そしてグレイシー一族といった実力者たちの出場を検討しているという。

 とくにB.J.は、この階級で世界最強といった評価を受けるほど、凄まじい実績を上げている選手だ。日本からも秋山、永田克彦、大山峻護、岡見勇信、門馬秀貴らの出場が予定されているというが、海外勢の脅威は相当なもの。日本勢4名と海外勢4名が出場予定という現状を踏まえれば、決勝大会を待たずして日本勢が全滅するという可能性も考えられなくはない。

 そんな意見を払拭させようと意気込むのが、会見に臨んだ秋山だ。
「自分たちの階級ができて、うれしい。これまでミドル級の選手たちを見ていて、いいなと思っていました。僕らにも、やっと目標にできるものが生まれた。今まで以上に、気持ちが出せると思います」
 そう言って、秋山は初代王座の戴冠に意欲を見せた。その両の拳には、元柔道家とは思えないほどの拳ダコができている。本番まで1ヵ月以上あるとはいえ、決戦に向けた準備は着々と整っているのだろう。

 KIDは、世界の強豪を撃破して堂々と王座に就いた。秋山も、そんな彼と同じ道を辿れる可能性を秘めた選手だ。5月3日、秋山が男を見せる。日本の危機を救い、KIDに続け!
なお明日から、大会チケットが一斉発売! 豪華な顔ぶれが並んだことで、ソールドアウトは必至です。いち早くチケットをゲットしよう!!■



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前田スーパーバイザーも、秋山には日本勢の中心人物として期待を寄せる。KIDのように、トーナメントを制することはできるのか!?

「僕の階級で一番実績があるのは、B.J.だという実感はある」と、秋山は他の出場選手に警戒を寄せた

「ミドル級にも、まだまだ出していない外国人選手がいる」と、前田スーパーバイザー。こちらも、日本が磐石とは言えない状況になりそうだ


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