4月20日、坂口道場/永田克彦&上山龍紀、公開練習

 5・3『HERO'S』に向けた、永田克彦の公開練習。そこへ、とんでもない大物が姿を現した。196cmという大柄な体格に純白の柔道衣を身にまとって坂口道場の畳を踏みしめたのは、あの坂口征二会長だったのである。

 坂口会長といえば“世界の荒鷲”や“ビッグ・サカ”といった異名で呼ばれ、昭和のプロレス界を支えた大スターだ。プロレスラー以前は柔道家として活躍しており、5段の腕前を持つ。永田にしてみれば、対戦相手の“柔道界の風雲児”秋山成勲の対策を練る講師として、これ以上ない最適な人物なのである。

「坂口会長には練習場所を提供していただくだけでなく、アドバイスをしてもらっています。柔道家はがっぷり組んだら強いので、主に瞬間的な体捌きを教わっています。柔道対策、そして袖車絞めの対策はバッチリですよ」

 秋山戦の対策は完璧だと、永田は豪語する。公開練習では坂口会長の指導のもと、背後に回りこんでからの送り襟絞め“荒鷲スペシャル”や、袖車絞めの防御法“荒鷲ガード”など、秋山の着る道衣を活かした戦法を披露した。秋山封じの2つの秘策は、本番でも勝敗の行方を大きく左右しそうだ。

 短期間で急成長を遂げている永田だが、その大きな手助けとなったのは坂口会長だけではない。じつは坂口道場で子供たちにレスリングを指導している永田は、仲間の柔道講師陣とも熱心に練習を積んでいるという。かの木村政彦の弟子である岩釣兼旺や、柔道4段の武井俊裕といった実力者たちに揉まれる日々。それは、秋山戦を控える永田にとって最高の環境と言っていいだろう。そしてもう一つ、この一戦に懸ける積年の思いが、永田の背中を力強く押しているようだ。

「柔道VSレスリングということは、メチャメチャ意識しています。日本の国技ということで注目される柔道に対しては、羨ましいという気持ちがアマチュア時代からありました。だから世界最古の格闘技であるレスリングの伝統と素晴らしさを、試合を通じて見せたい。自分はグレコローマンスタイルの出身なので、柔道家をレスリングの技で投げてみたいと思っています」

 柔道家を投げ飛ばす。そんな大胆な発言ができるのも、充実した練習を積んでいる実感があるからだろう。そんな彼の仕上がり具合には、Team Kingsの盟友である上山龍紀も太鼓判をおす。
「ひじょうに調子がいい状態なので、自分の動きが出せれば勝てると思います」

 毎日のように永田と汗を流している上山の発言だけに、その信憑性は誰よりも高い。上山も5・3『HERO'S』でギルバート・メレンデスとの大一番を控える身であるが、この日は永田と5分2Rの白熱したスパーリングを繰り広げている。瞬時に攻防が入れ替わるスピーディーな展開を見る限り、永田だけでなく上山も絶好調のようだ。

 坂口会長を始めとした仲間のサポートを得た永田、そして上山。Team Kingsの強力コンビが、揃って5・3『HERO'S』を席巻する!■

>>『Sammy Presents HERO'S 2006』実施概要

>>永田克彦:プロフィール

>>上山龍紀:プロフィール

★5・3『HERO'S』チケットはまだまだ受付中!
キョードー東京 

坂口会長の力を借りて、秋山の得意技である袖車絞めを体感した永田。すでに、対策はバッチリだという
坂口会長が見守るなか、送り襟絞めを狙った永田。これも、秋山対策の一つとなっている

公開練習には、ともに5・3『HERO'S』に出場する盟友の上山龍紀も出席した

5分2R行なわれた上山とのスパーでは、一進一退の攻防が繰り広げられた。1Rに永田が豪快な投げでテイクダウンを奪ったかと思えば、続く2Rで上山が華麗なグラウンドテクニックを披露している

道場の子供たちにレスリングを指導している永田に、坂口会長は全幅の信頼を寄せている。心強い援軍を得て、永田が秋山狩りに挑む!

Copyright (C) 2006 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2006 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。