山本“KID”徳郁
「今は増量しているところ。足腰をどっしりさせていけば、自然と体重は増えると思う。今までは、安定しすぎた。勝ちにこだわるというわけじゃないけど、冒険がなかった。前はもっと行けたし、自分の試合をビデオで見てスリリングじゃないし、もっと冒険しろよと思った。もっと、圧倒的に倒したい。K-1に出たばかりの頃までは、ディフェンスを気にせずガーッと行っていた。だけど、やっていくうちに巧さが身に付いて。それより、もっと強さを出したい。妹(山本聖子)がこの前グアムに行って、俺が昔に向こうで試合をやった時のビデオを持ってきてくれた。俺も持っていなかったんだけど、見たら『危ない!』っていう感じで。ヘタクソだけど、強いっていう感じだった。やっぱり、KOで勝ちたい。

最近は、競輪のようなトレーニングをやっている。競輪用のブレーキがない自転車があって、1ヵ月前にそれを街中で漕いでいた。ちゃんと交通ルールは守ったけど、ブレーキがないから足を踏ん張って止めないといけない。ここらへんは渋滞が多いから車より速いくらいのスピードが出たんだけど、ちょっとした段差に乗って2メートルくらい吹き飛んだ。受身を取ったから大丈夫だったけど、試合前にこれをやるのは危ないと思った。だから、今はマシンの自転車を使って瞬発力を鍛えている。ブロック・レスナーがHERO'Sに出る? 超ヤバイ。面白そう。俺が闘ったとしたら、思いっきり走っていって金的一発かな(笑)」


所英男
「いつになくコンディションがいいです。前田さんと一緒に練習をやっていて、その食事のバランスがいいおかげですかね。メニューは、主に鍋。昆布でダシを取った、前田さんのお手製ちゃんこです。それもあって、体重も増えてきました。練習終わりで、67kgくらい。通常なら、70kg近くなったと思います。パワーが付いた実感は少ないですけど、相手を押したり突き放したり、極めたりする時に感じるようになりました。

ブラックマンバ選手のVTRは、HAYATO選手の試合とプロモーションビデオのようなものを見ました。総合の試合は、1つだけ。彼が前蹴りを打ってすぐに殴って終わった試合だったので、あまり参考になりません。身長が高いことは、警戒しています。前回の試合は視野が狭くなってしまったので、今回はゆとりを持って闘いたい。10分間、フルに闘うつもりです。

前田さんから教わった7種類の技も、全て出してみたいです。トーナメントということは考えすぎず、最終的に横浜アリーナに行ければ。でも、負けたら僕の今年は終わってしまう。だから、勝ちたい。今年は一番になるつもりなので、KID選手にも勝てるくらいまで頑張ります。決勝戦までには、7種類の技を完成させたいですね」



「練習は、一生懸命やってきました。あとは、やるだけ。会見でフライさんに挑発されたことは、正直言って腹が立ちました。でも、彼は経験がある選手だし、あそこで挑発に乗っても仕方がない。体重は、大晦日の時と変わりません。210kgくらいです。ただ、今回は総合と打撃の練習を入念にやってきたので、体つきが変わってきたと思います。でも、ダイエットコンテストじゃないですからね(笑)。パンチが変わったとか、そういうことはリング上でジャッジしてください。

ゴールデンウィークに仕事をするのは、7年ぶりです。7年前は、5月場所の準備をしていましたので。個人的に、5月場所は1年が新たに始まる節目だった。5月8日が誕生日ということもあるし、長女が生まれたのも5月だった。だから、今回の試合にはいろいろな意味がある。明るい1年にしたいと思います。花道を、堂々と帰りたいですね。新横綱になった時に、九重親方に言われたことを今でも鮮明に覚えているんです。「横綱は、『頑張れ』と言われるようになった時が不安だ。強すぎて『やめろ』とか言われているくらいの方が、堂々と花道を帰れるものだ」と。だから、花道を堂々と歩きたいんです。

ブロック・レスナーがHERO'Sに出る? マジっすっか!? リベンジしたい気持ちはあります。だけど、今は5月3日に集中します。殴り合いを宣言しましたけど、リスクが増えるのは仕方ない。今回のテーマは気持ちが折れないこと、負けないこと。何をやったとしても、事故はある。それを考えていたら、試合なんてできない」


アントニオ・シウバ
「HERO'Sのような、知名度がある大会に出られることをうれしく思います。私はCage RageとCage Warriorでヘビー級王者になりました。4歳から17歳まで空手をやっていて、他にも柔術を7年、総合を2年半やっています。柔術と空手は、それぞれ茶帯。空手では、州王者になっています。ボクシングの練習もやっていて、得意なのは打撃。イギリスで5戦、ブラジルのパライーバ州で1戦していて、全てグラウンドでKOしています。イギリスでの試合は、全て1で倒しました。

トレーニングは、ホドリゴ選手とホジェリオ選手のノゲイラ兄弟と一緒にやっています。去年、リオに5ヵ月ほど滞在した時に知り合いました。1ヵ月ほど前から、彼らと集中的にトレーニングを積みました。相手のエリクソン選手のことは尊敬しているが、彼に勝つために日本へ来た。これからも、試合のたびに日本に来たい。ボブ・サップ選手と闘ってみたいね。彼を倒すことができれば、自分もベストファイターになれると思う。そのために、私は彼に勝ったこともあるホドリゴ選手と練習しているんだ。

ニックネーム? みんなからは『ペゾン(デカ足)』と呼ばれています。サイズは33cmだけどね。体が大きくなったのは、両親の教育方針かな?(笑) 右肩には、両親のタトゥーを入れている。父は58歳で、母は54歳。だけど、これは35歳の時の写真を参考にしました(笑)。親との絆は永遠だし、家族愛というテーマを入れたくて好きな漢字で和・福・愛と書いてもらった。妻と来月に7歳になる娘もいるけど、タトゥーを入れるかは分からない。妻のことは愛しているけれど、将来がどうなるかは分からないから(笑)」

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