中国の阿南省で行われる『武林風一世界拳王争覇賽』(6月10日)に出場する曙、アラン・カラエフ、寒川直樹、植松大輔が中国入り。前日の9日、公開練習が行われ、アランが腕相撲大会に出場した。
この『武林風一世界拳王争覇賽』では、散打の試合が開催される。散打とは、リングではなく舞台で行われ(※リングで行う散打もある)、打撃と投げが認められた中国の格闘技。
舞台から落とすことも認められており、まさに漫画『ドラゴンボール』の天下一武道会の世界だ。中国VS世界の5対5マッチがメインとなり、アランがヘビー級、寒川が75kg級、植松が60kg級にそれぞれ出場する。
この日は、公開計量もあり、選手はともにパス。決戦へ向けて、中国ではかなり盛り上がっている。公開計量が終わると、なんとアランが腕相撲3番勝負に臨むこととなった。地元の腕相撲大会優勝者が登場し、アランを睨み付ける。だが、アランは余裕の表情。さすがは、腕相撲世界チャンピオンだ。
勝負が始まると、やっぱりアランが圧勝。この強力なパワーには、中国の誰もが驚いていた。計量と腕相撲勝負が終わると、選手たちは少林寺総本山を訪問。そして、中国武術の少年たちによる演舞を鑑賞し、明日の決戦へ向けてモチベーションを高めていった。
やっぱりここでも目立ったのは曙。中国は初めてという曙だが、歩くだけで人が群がっていきたちまち人気者に。大相撲は中国で巡業をしたこともあり、認知度は高いのだろう曙は足を負傷したため今回は小学生と相撲で対決することになっているが、出発前には「太極拳は腰にいい。ぜひ、やってみたいね」と語っており、中国武術を吸収する予定だという。減量に成功し、13年ぶりに200kgまで落ちたこともあり、体調は思ったよりもよさそうだ。
「8月のHERO'Sに出たい。体を作って、190kg台で闘う」と曙は、気合いを入れている。復活を目論む曙は、中国で何を得るのだろうか。
いよいよ、10日は決戦の日。アランをはじめ、寒川、植松の活躍に期待がかかる。■
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