6月22日、東京ジョイポリス／『Sammy Presents HERO'S 2006 ミドル＆ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝』記者会見

　ファンが待ちに待った、桜庭和志の試合がついに決定した。東京ジョイポリスで開催された8･5HERO'S有明大会の発表記者会見で谷川プロデューサーは、「今回は、ミドル級トーナメントに加え、新しく85kgのライトヘビー級トーナメントを行うことが正式に決まりました。ミドル級は一回戦が終わり、8名が準々決勝を闘い、10月の大会で準決勝・決勝を行います。そして、ライトヘビー級も8名がエントリーし、8月の大会で一回戦、同じく10月の大会で準決勝・決勝を行う予定です」とコメント。続いて、ライトヘビー級トーナメントの出場予定選手を一人ひとり読み上げていった。

「まず、この階級のエース格といってもいい秋山成勲選手、ピーター・アーツ選手を破った大山峻護選手、そして、ついに桜庭和志選手が出場することになりました。外国人は、ホドリゴ・グレイシー選手、カーロス・ニュートン選手、メルビン・マヌーフ選手、リトアニアのケスタティス・スミルノヴァス選手、残りの一人はB.J.ペン選手を予定していますが、まだ調整中です」
　桜庭の名前が読み上げられると、一般のファンからどよめきの声が巻き起こる。そして、桜庭、秋山、大山の3人が登壇した。

　ライトヘビー級トーナメントの意気込みを訊かれた3人は、それぞれ次のように答えた。
「やっとトーナメントが開催することが決まり、試合ができることに喜びを感じています。僕よりも遥かに経験豊かな選手ばかりを前にして、気を引き締めなおして練習をしないといけないですね」（秋山）

「こんな素晴らしいメンバーのなかで試合ができることに、誇りと喜びを感じています。最高の状態で最高の試合をしたいですね」（大山）

「どうも桜庭です。一所懸命、がんばりますので、よろしくお願いします」（桜庭）

　残りの一人が、まだ決定していないため対戦カードは見送りとなったが、3人が並ぶだけで新しい闘いに胸が躍るような気分になる。前田日明スーパーバイザーは、「実力的には、B.J.ペンと桜庭選手。経験的な部分と技術はトップクラスですから、二人の闘いはみたい」と語れば、谷川プロデューサーも「できれば桜庭選手と秋山選手には、決勝で闘ってもらいたいですね」と声を弾ませた。

　秋山も「正直、桜庭選手は憧れの選手です。闘えたら光栄ですが、どんな勝負になるのか分からない。向かい合って立っている姿は、想像できないです」と興奮気味に語った。大山は「桜庭選手とホイス選手の試合に感動して、この世界へ入ったようなもの。憧れの人と闘えることになったら幸せです」と続けた。

　だが桜庭は、「はっきり決めたわけではなく、会見に来たら、トーナメントのことを言われたので、僕は迷っています。皆さん、強そうなので、怖いので回避したいです」とジョーク（？）を飛ばした。

　といいつつも、来週からはシュート・ボクセで練習することが決まっている桜庭。「初戦だけではなく、僕はいつでも一本かKOを狙っています。判定ならば、引き分けにしてほしい」と拘りもみせる。

　桜庭の参戦で、さらに注目を集めることとなったライトヘビー級トーナメント。対戦相手も気になるが、桜庭の動向から目が離せなくなりそうだ。ミドル級では、山本"KID"徳郁を筆頭に、宇野薫、所英男、高谷裕之、ブラックマンバ、アイヴァン・メンジバー、J.Z.カルバン、ハニ・ヤヒーラ、アレッシャドリ・フランカ・ノゲイラなどの豪華メンバーも出場が予定されている（須藤元気は、ケガの経過を見て出場が検討される）。話題豊富な8･5HERO'Sを見逃してはならない!!■

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