――前回の8・5HERO’Sで、眼にケガを負われましたが、その後の経過は?
宇野 もう抜糸もして、順調に治ってきています。
――現在のトレーニングは?
宇野 前と変わらず、普通にやっていますね。
――ブラックマンバ戦からの修正点などは?
宇野 そうですね。いい面でも悪い面でも反省点はあったので、それを直して次の試合に臨みたいです。気付いた点? ……言えないです(笑)。

――対戦相手がアイヴァン・メンジバー選手に決定しましたが、彼の過去の試合を見てどうですか?
宇野 総合的に力のある選手ですね。打撃、寝技どっちかに片寄っているのではなくて、両方とも出来るなって。投げ技も出来るので打投極といった感じです。
――メンジバー選手の所英男戦を見るとスピードもあるし、バランスも取れていますよね。注意点は何ですか。
宇野 前回、前々回のオーレ・ローセン、ブラックマンバ戦は打撃に注意するだけだったのですが、メンジバーは総合的にできる選手なので、全てに注意を払っていかなければいけないと思いますね。
――やりやすいタイプですか。
宇野 ん〜、分からないですね。
――去年と違って、今年は日本人は宇野選手のみです。去年との違いはどう感じますか。
宇野 今回は本当に実力のある選手、リスペクトしている選手が上がってきたので、気持ち的には前回と変わりません。
――周りを見ると宇野選手だけが10年選手です。格の違いを見せたい、といった意識はありますか。
宇野 格の違いとかは…みんな強いですから気にしていないというか、あまり考えていないですね。本当に必死に行くだけですね。年齢が若いとか10年やっているとかはあまり気にはしないですね。若いのにすごいな〜とか、むしろそういった気持ちの方が強いですね。

――去年と比べて、試合前のバックステージでのピリピリ感が増しているように思うのですが。気迫でしょうか?
宇野 どうでしょう。僕は自分のことが見えないので…。
――今年に賭ける思いが強いからこそのピリピリ感なのでしょうか。
宇野 そうですね。ベルトに向かって一歩ずつ上がっている、と言うかクリアしていっている、という良い意味での緊張感、気持ちの強さじゃないですかね。気持ちの面がそういったところに出ているのかな、とは思いますけど。絶対形にしたいですね。
――慧舟會はチームワークが良いですよね。
宇野 そうですね、仲が良いので言いやすい部分もありますし、対策などもこれから協力してもらおうと思ってます。いつも慧舟會のみんなには助けてもらってます。
――前田日明スーパーバイザーからは何かお話はありましたか?
宇野 はい、前田さんはいつも凄く身体を気遣ってくれるんです。一回、ケガで欠場してからですね。会うたびに、「ケガはちゃんと治しているか」とか「どこかケガしていないか」って。
――宇野選手にとっては昔からの憧れですよね。
宇野 そうですね。昔からUWFが好きでしたからね。

――いよいよ世界最強が決まるトーナメントが始まりますが、反対ブロック(ハニ・ヤヒーラvsJ.Z.カルバン)のそれぞれの印象と、勝敗の予想を教えてください。
宇野 どちらも個性があってひじょうに強い選手だと思います。どちらが上がってくるとか、あまり考えてはいないですね。でもまずはメンジバー戦に集中して、勝ったら次のことを考えたいです。
――何か特別な対策などは考えてます?
宇野 対策というか、自分が練習でやってきたことを出すだけです。特別っていうのはないですね。
――相手によって対策を変える練習は今までしてないんですか?
宇野 そうですね、試合をすると反省点がいくつか絶対に出てくるので、それを練習によって克服して、試合で出せるかどうか、だと思います。その繰り返しですね。ファイトマネーをもらっていますし、お客さんに観てもらうわけですから、何を伝えられるかですね。

――10年目という節目を迎えて、プロの格闘家としての変化はありましたか。
宇野 自分のプライベートも変わってきましたし、多少の変化はあると思います。でも、基本的な部分は練習してなんぼというか、そういった部分に変わりはないです。そこは崩しちゃいけないものだと思っていますから。
――では当たり前にベルトも獲りたい、と。
宇野 そこは当たり前じゃないんです。当たり前というのは練習を手を抜かずにやって、ベストの体調で試合に臨むことです。相手にもお客さんにも失礼にならないように、という意味です。当たり前に勝つ、ベルトを獲るとは考えていません。練習の成果をどれだけ出せるかによって、結果がついてくると思っていますので。
――今回のベルトは宇野選手にとって久々のタイトルになります。タイトルへの飢餓感、欲望はありますか。
宇野 UFCで三年前にB.J.ペンと引き分けになって以来のタイトルですからね。そういったことを思い出しながら練習はしますけど、あまり固執はしていないです。考えすぎると良くないので、まずは自分の練習を。メンジバー戦を考えて、勝ち上がらないとその先はないですから。
――メンジバー戦では自分のどんな部分を見て欲しいですか。
宇野 ミドル級は動きもあって、スピード感もあって面白い階級ですから、そういったところを出せたらいいですね。■

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自分が練習でやってきたことを出すだけです、と宇野は静かに語る


 前回大会負った目のケガは、抜糸も済んで順調とのこと
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相手は「総合的に力のある選手」メンジバー。「全てに注意を払っていかなければいけません」(宇野)
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以前から宇野の身体を気遣ってくれるという前田SV。今回はどんなアドバイスを受けたのだろうか


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