10月4日、K-1オフィシャルジム(スミルノヴァス)&スクランブル渋谷(秋山)/秋山成勲&ケスタティス・スミルノヴァス、ダブル公開練習

 10・9HERO'S横浜アリーナ大会へ向けて最後の追い込みをしている秋山成勲に、最強の助っ人が現れた。
 以前より親交のある、みのもんたさんが、特製グローブを持って秋山にプレゼントしたのである。特製グローブは、過去にもみのさんから永田克彦戦の直前に送られたことがあるが、すでにボロボロになっていた。それを聞きつけたみのさんが、新しい特製グローブを2個もプレゼントしたのだった。

 この日は、秋山の前に対戦相手のケスタティス・スミルノヴァスの公開練習が行われるという二部構成。スミルノヴァスは、強烈なロシアンフックや鋭いハイキックを披露。スリーパーや腕十字だけではなく、アキレス腱固めまでみせて、多彩な技を持っていることを証明した。

 14歳から柔道を始めてリトアニア王者となってからは、18歳で生活のためにプロの総合格闘家となったという。「総合格闘技ではボクの方がキャリアは長い。アキヤマの試合はビデオでほとんどの試合を観たが、すでに弱点は見つけました。柔道でも総合でも、勝つ自信がありますよ」と自信満々に語った。

 これを聞いた秋山は、「総合は闘ってみないとどうなるか分かりませんけど、柔道でも勝てる? それはないでしょうね」と明らかに不満顔。「桜庭選手が出なくなって気持ちを切り替えるのが大変でしたけど、今は大丈夫です」と話していた秋山だが、山田武士トレーナーがすでにスミルノヴァスの練習を視察済み。「遠いところから打ってくるし、ちゃんと手首を返している。できることならば、打撃で倒したいですけど、振り回してきそうですね」と山田トレーナーは分析する。すでに秋山は、準決勝で当たるスミルノヴァスのことしか頭にないようだ。

 そのなかでも、秋山が気にしているのは道衣のこと。スミルノヴァスは柔道出身の選手で「ボクが道衣を着る可能性もある。どうするかは、当日まで考えたい」とコメント。秋山はこれまですべて道衣で闘ってきたため、「道衣を着た選手と闘ったことないから、面白そうですね。でも、彼が柔道をやっていたと最近、知ったので道衣の使い方に慣れているだろうから、悩みの種が増えました」と困った表情をみせた。お互いが道衣を着用するかどうかは、最後の最後まで駆け引きが続きそうだ。

 みのさんが心配そうに練習を見つめていると、新しい特製グローブをつけた秋山は、「おおっ!! これはいい」と、いきなり力強いパンチを打ち始める。グローブの使いやすさもあるだろうが、みのさんの応援が、何よりものパワーに変わっているのだろう。

「すごいねぇ、今度の相手は。少しも、にこやかにしないもんね。パンチも強そうだ」とみのさんが心配すると、「たしかに力は強そうですけど、自分は柔道時代に外国人とはたくさん試合をしてきたので大丈夫ですよ」と秋山。

 初めて秋山の練習を見学したみのさんは、「こんなに激しくやるとは思わなかった。もっと軽めにやってほしい。実戦以上じゃないの?」と目を丸くして驚いていた。そして、「試合前はアルコールは? えっ!? ダメなの。酒気帯びはダメなんだ。だったら、私が代わりに飲んでおくよ」とみのさんジョークが炸裂すると、秋山は疲れも吹っ飛ぶような笑顔をみせた。

 みのさんの登場で元気を取り戻した秋山は、それだけで3倍は強くなったようにさえ感じる。あと5日。本番でも、ズバッと勝負を決めるのだろうか。■

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みのもんたさんが、秋山を激励に訪れた。特製グローブを2個もプレゼントし、秋山は勝利を誓った
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練習を初めて見学したみのさんは、秋山の迫力あるパウンドにビックリ
 ph02秋山は新しい特製グローブをはめると、いきなり動きが速くなった

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スミルノヴァスのハイキックは要注意だ。バランスがよく、破壊力も抜群
 ph05公開スパーでは、この腕十字だけではなくスリーパー、アキレス腱固めと多彩な技を披露した

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「私のアイドルでもあるサクラバさんの分まで頑張る」と気合いを入れるスミルヴァス


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