――現在の心境はどういった感じですか。
所 これから大変な日々が始まるな、という思いがあります。あとは、早く試合がしたいという気持ちもあります。
――10・9HERO'S横浜アリーナ大会では、金子賢選手との対戦が決まりましたが、その時の気持ちは。
所 そうですね…オファーが来たときは"えっ!?"という感じでした。同時に"来たか"という思いもありました。ちょっとは予想していましたけど。
――予想の範囲内だった、ということですか。
所 そうですね、はい。僕は危なくない相手じゃないですか、どう考えても(笑)。僕が逆の立場だったら、あいつなら、というような安心な相手ですよ。危険ではないですよね。J.Z.カルバン選手や高谷裕之選手ならやりたくないと思いますよ。僕が金子選手の立場でも所がいいな、と思いますからね。
――金子選手側から所選手と対戦したい、という要望が強かったのですが、それについてはどうですか。
所 須藤選手と名前を並べて頂いて、ひじょうに光栄ですね。
――勘弁してくれよ、いう気持ちは。
所 ちょっと思いましたけど(笑)、そうやって名前を出してもらえるというのはありがたいことですから。評価と言いますか、いい方向に捉えてくれているんだな、と思うとすごく嬉しかったです。須藤選手と僕と言ってもらえたのが嬉しかったですね。
――金子選手を選手として分析してみると、どうですか。
所 まだ1試合しか見てないですし、一年間空いていますから。一年あると技術も体力も変わるので、別人になっているんだろうな、とは思います。
――選手としての評価は。
所 まだ分からないですね、実際闘って見ないと。でも、体格には恵まれていますし、どんどんやりづらい相手になっていくんだろうな、という予感はしますね。これから強くなると思います。僕が言うのもなんですけど。
――胸を貸す、という心境ですか。
所 胸を貸すっていうのはないですけどね。
――タレントという見方、そういった側面を所選手は拭い去ることが出来るのでしょうか。
所 どうなんでしょう、自分でも想像が付きません。ガムシャラに来るのをスカしていきたいな、とは思いますけど。こういった選手、と決め付けると失敗することが多いので自然にやりたいと思います。
――研究の材料があまりありませんが。
所 そうですね、TBSの番組が頼みの綱ですね。たくさん金子選手の情報を流してくれないかな、と思っています(笑)。インタビューよりスパーリングの映像を流して欲しいです。
――桜庭和志選手や魔裟斗選手に教わっていることに関しては。
所 気になるというか、羨ましいですね。僕も前田日明さんに教わっていますけど、やっぱりあの二人に、というのはすごいですよね。代わりたいとは思わないですけど、羨ましいですね。
――警戒する部分もありますか。
所 寝技に関してはまだ基本を習っている最中ですから、ビックリするような警戒心はないです。ただ、打撃は一発で状況が変わってしまうので怖いですよね。
――秒殺したいですか。
所 時間はあまり気にしないですね。キッチリ一本を取れれば、と思っています。
――所選手は動きのある試合が理想的と話していますが、今回の試合はどうですか。
所 個人的に金子選手といい試合をしたら面白いな、とは思います。相手がキャリア2戦目だとしても、僕はブチのめす、というタイプじゃないんで。分からないです、相手次第ですけど面白い試合になるんじゃないかな、と感じています。レベルはそんなに低くないと思っているんですよ。下手してどっこいどっこいになったらヤバイな、と思っているくらいです。
――それはないんじゃないですか。
所 いや、一年あったらなかなか。どうなんですかね、周りの意見も色々聞かないといけませんしね。「楽勝で勝てるよ」とか言われるんですけど、やってみないと分からないですから。でも、いい試合をしたら面白いな、とは思っています。
――難しいですよね。キャリア2戦目の選手といい試合をして評価を得て、よしとするか、そこで違うと感じてしまうのか。もちろん金子選手がそこまでの試合をしてくれれば問題ないことなんですが。
所 アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラに勝って金子選手に負けるのはちょっと。怒られちゃいます(苦笑)。といっても、人間は腹括っている人が一番怖いんです。技術に差があっても、気持ちで埋められる競技だと思うんで。2戦目だから、と下に見ている感じはないです。
――タレントとの二足の草鞋を履かずに、格闘技に専念している金子選手の決意はどう感じますか。
所 すごいな、と尊敬する部分もありますね。芸能界ってすごい場所ですし、一年も空けたら、かわりはいくらでもいると思うんで。そういったものを投げ打って格闘技に専念するという気持ちは素晴らしいな、と思います。社会人としてはどうかな、とは思いますけどすごいな、という感じです。生半可な気持ちじゃないでしょうからね。一番警戒するところですね、普通じゃ出来ませんから。
――タレントとしての印象はどうですか。
所 『キッズ・リターン』やドラマの『ごくせん』を観たことがあります。そういった部分では僕は素人ですから、すごいなと思って見ているだけですけど。
――テレビで観ていた人と闘うのは不思議な感じですか。
所 そうですね、不思議ですね。まだ芸能人のなかの格闘技チャンピオンと闘うなら分かるんですけど、不思議な感じです。まぁ、今は僕が前田さんとかに会っているわけですから、何があってもおかしくないな、とは思っていますけど。
――8・5HERO'S準々決勝でのアイヴァン・メンジバー戦の内容はどうでしたか。
所 今年のなかでは、一番、いい試合だったと自分では思っています。
――動きがあって所選手の理想的な試合だな、とは感じました。勝っていればより良かったわけですが。
所 そうですね、勝っていれば理想でしたね。メンジバー選手も強かったんで、理想に近い試合が出来ました。まだまだですけどね。
――感覚が戻ってきているとは感じますか。
所 感覚を失ってはいなかったんですけど、今年一番という意味ではこれからだ、と感じましたね。ノッてはいますね。
――去年がとても良かったですからね。
所 去年は良すぎたんで、ああいうのはもうないでしょうからね(笑)。
――その流れを汲んでいくと、次の金子戦がとても気になります。
所 流れのなかで一本取りたいですね、ガチガチに行くのではなく。そのなかで厳しさを見せられれば、とは思います。でもプロの厳しさってよく分からないんですよ。何年もやって分かるものだと思うんで。1、2試合なら勢いで何とかなると思うんですよね。これからだと思いますよ、金子選手がプロの厳しさを感じるのは。
――厳しさを教えてやる、という気持ちはないのですか。
所 ないと言ってしまうとマズイんで。ある、と(笑)。僕が教えられるかどうか難しいですけどね。
――ファンとしては所選手にキャリアの差を見せて欲しい、という要望が大きいと思いますが。
所 そういうのが少しでも見せられればな、とは思います。潰すというより流れで倒したいです。やってみないと分からないですけど。余裕はないですから、僕も必死です。全力で一本を取ります。色気を出したら泥沼になって、ズルズル行ってしまうと思うんで、キッチリ一本で、と考えています。
――ではカメラに向かってコメントをお願いします。
所 ヒール(悪役)で行った方がいいですかね(笑)。
――無理しなくていいですよ、無理するとみんな分かりますから(笑)。まずは金子選手に対してお願いします。
所 試合が終わったら遊びに連れて行ってください…ダメですね。えー…お互い全力を尽くして…お互いリングに立つってことは…難しいな(苦笑)。
――普通でいいですよ。
所 なんて言ったらいいんですかね。お互い全力を出し合って、頑張っていきましょう(棒読み)。
――……。次はファンに向けてお願いします。
所  力の差を見せ付けるのは難しいと思うんですけど、経験や巧さの差を見せ付けて一本取りたいと思いますんで、応援よろしくお願いします。■

>>『Sammy Presents HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦』実施概要

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金子賢との一戦に臨む所英男にインタビュー!
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初めてオファーを断ってしまったという所。モチベーションは大丈夫か…!?

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時折、笑顔も見せながら質問に応じた所。前田SVからアドバイスももらったとか

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『HERO'S』の先輩として、金子からキッチリ一本取れるのか? 10・9横アリ大会をお見逃しなく!!


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