——『Dynamite!!』で、秋山成勲選手との対戦が決定しました。会見で、隣に並んでみてどうでしたか。
桜庭 前から会っていますので、印象は変わりません。強そうだなと思いました。
——オーラを感じましたか。
桜庭 オーラ…。僕、あんまりオーラとか分からないんですよね。今まで相手にそういった感じはなかったんで。
——会見では、リング上で名前を呼ばないで欲しい、と言っていましたが。
桜庭 そうですね、恥ずかしいです。
——対戦要求をされたことに関しては。
桜庭 もともと、試合が決まっていましたからね。
——大晦日に向けて、腹をくくったということですか。
桜庭 ハッキリと谷川さんから言われていないんですよね。もう、これだけやったらしょうがないですけど(笑)。しっかりとした話はなかったんで。会見も、大晦日に試合をする会見なのか、秋山選手と試合をするという会見なのか分からなかったです。
——なぜ訊かなかったんですか。
桜庭 だって…そんなの匂いで分かるじゃないですか。あーそうなんだ、みたいな(笑)。
——桜庭選手としては、それでいいのでしょうか。
桜庭 しょうがないですよね。でも、最初に決まっていた試合ですから。前回、できなくなったんで、それはしょうがないと思います。
——ただ秋山選手とは、初めての遭遇になります。
桜庭 全然、練習とかも(一緒に)やったことはないですし、大晦日の試合ではじめて肌を合わせるんで、楽しみではあります。初めてやる人間との試合ほど、緊張感のある闘いはないですからね。
——何回か対戦すると違うものですか。
桜庭 何度か闘うと、だんだんと分かってきます。
——そういうものですか。
桜庭 ええ、そうですね。
——桜庭選手が道衣を着るかどうかが話題になっています。道衣着用に関してはどうですか。
桜庭 えっ、分かんないです。僕も一応、柔術で黒帯なんで。
——いつの間に?
桜庭 ブラジルで柔術、散々やってきましたから。
——でも、ブラジルで柔術の試合はしていないですよね。
桜庭 試合はしていないです。試合はしてないけど、黒帯です(ニコニコ)。
——では、黒帯が簡単に手に入った感じですか。それとも獲ったぞ、という感じでしょうか。
桜庭 うーん…黒帯ねえ、どっちでもいいです。練習をしているときに、僕は帯がなかったんです。それであげるよ、と言われて黒帯もらったんですよ。僕、「柔術をやったことないんだけど」って言ったら、「バーリ・トゥードは黒帯だからあげるよ」って(笑)。
——でも、桜庭選手の極めの強さ、寝技のうまさからいえば『黒帯』のレベルではありますけどね。
桜庭 一応ね、黒帯の選手を極めたんです。向こうで。これ、自慢です。
——何回か練習して極めたのですか?
桜庭 いや、初めてやって極めました。なんだか分かんないうちに極まっちゃいました(ニコニコ)。
——なんだか分からない技が極まったのですか!!
桜庭 いや、なにを極めたかは覚えてないだけ。3分か5分のスパーリングで1、2本極めたんです。正確には覚えてないですけど。でも、極めたことは確かです。うわ、極まった、と思ってビックリしました(笑)。
——やっぱり黒帯ですね。
桜庭 黒帯です(笑)。技は何だっけな。スリーパー…、首を絞めたような。
——送り襟締めですか。
桜庭 そんなの使い方が分かるわけないじゃないですか(苦笑)。普通にスリーパーかなんかですね。足への関節技でもなかったです。バックからのスリーパー、あとギロチンチョークかも知れません。
——道衣を着てのスパーですよね。
桜庭 ええ、自分も道衣を着てました。だから黒帯なんです。その黒帯は、ちゃんと先生からもらったんですよ。それで、練習仲間に黒帯がいたんで流れでやろうかとなってスパーリングをすることになったんです。黒帯同士だし。
——桜庭選手が柔術の黒帯ということは、自分が認定すれば誰にでも黒帯をあげることができるわけですよね。
桜庭 はい(ニコニコ)。柔術ってそういうシステムみたいですね。周りから、凄く「くれ、くれ」と言われますけど。
——認定しなくてはいけませんからね。
桜庭 そうなんです。お前、こっち(心)がダメだからあげられない、と言っています。お前の気持ちは黒いって(笑)。だからダメだ、気持ち真っ白にしないとって。
——気持ち、一つで決まると。
桜庭 そうですね。
——ならば、ぜひ道衣を着て闘ってほしい欲しいですね。リングに上がるまででもいいから。桜庭選手のカラーでもある、オレンジ色の道衣などはどうでしょうか。
桜庭 オレンジ色ですか…。注文するのが難しいですね(真剣に考える)。でも、柔道なら少ないですけど、柔術ならいろんな色がありますからね。茶色とか緑、ピンクもありますね。ブラジルでは女性が、赤が色あせてピンクになったのかも知れませんけど、着てました。オレンジは見たことないです。
——秋山選手も道衣同士で闘う気、満々ですよ。
桜庭 道衣同士で!? 投げられるに決まってるじゃないですか。投げられて一本はないですけど、絶対投げられますよ。柔道知らないですもん、できないです。
——柔道と柔術の道衣は違うのではないですか。
桜庭 分からないです。比べたことがないです。
——前回のケスタティス・スミルノヴァス戦では、桜庭選手は極め技が強い選手なのに、なぜムキになって打撃で勝負してしまったんですか。
桜庭 それはですね…、試合をしてみれば分かりますよ。
——殴られたら痛かったから?
桜庭 うん、殴られたら腹立ちますから。『コノ野郎〜!』って、なりますよ。前回もなんか、腹立ったんです。
——で、打ち合ってしまったと。
桜庭 あとは、待たれるのも嫌なんです。相手が様子を見てるのも。こっちに来ようとしないと腹が立つんですよね。なんで来ないのって。そうすると行っちゃうんです。性格だからしょうがないんですけど。
——秋山選手が待っていたら、行ってしまうかも知れないということですか。
桜庭 もしかしたら。前の試合みたいになっちゃうかも知れません(笑)。
——やめてくださいよ。
桜庭 それはやってみなくては分からないです。試合っていうのは、同じ人と闘っていても変わってくるし、それは分からないです。
——体調はいかがですか。
桜庭 普通に先生からも「練習していいよ」と言われています。それで練習しても、なんともないですからね。大丈夫だと思います。練習をやって、具合が悪かったら検査しましょう、ということですから。
——頭痛や気持ち悪さもないのですか。
桜庭 もうないですね。体調が悪くなったときはそういうのがあって、あまりにもひどかったんで病院に行ったんです。それから安静にしてろって言われて。全然、練習しないで普通の生活していたら治るものだから、と言われたんですよ。で、練習が普通にできたんで、もう大丈夫です。
——今後、そういった症状が出る不安はありますか。
桜庭 今のところ、何ともないので大丈夫かな、と思っています。練習したあとも前と変わりませんし。
——今後の練習場所の予定は。
桜庭 まだどうしようかな、という感じです。どこに行くかはまだ決めていません。海外に行った方が面倒臭くなくていいかな、とは思っています。言葉も通じないし、こうして取材とかもないですから(笑)。練習に集中できるので。ブラジルにまた行ければいいな、という感じです。
——分かりました。では、また試合が近づいたら取材をお願いします(笑)。
桜庭 いやいや。それが嫌だから、海外へ行ってきます(ニコニコ)。■


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もう体調は問題ないという桜庭。早く彼の試合が観たい!!

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大晦日の一大決戦が決まったばかりの桜庭だが、取材が殺到。さすが人気者だ


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秋山戦で桜庭は、どんなファイトを見せてくれるのだろうか





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