12月7日、東京・全日空ホテル/『FieLDS K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』追加対戦カード発表記者会見

 それまで余裕で笑っていた魔裟斗が、チェ・ヨンスの「キックで倒す」発言に切れた。「キックで俺を倒すだって?できたら、俺が賞金を出すよ。賞金の額? いくらでもいい」と魔裟斗は、すでに戦闘モードへ突入していた。

 この日は、『Dynamite!!』の追加カード発表会見が開かれて、谷川プロデューサーが魔裟斗の参戦を発表。相手に元WBA世界スーパーフェザー級王者のチェ・ヨンスに決まったことも、公表した。ヨンスは、世界タイトルを7度も防衛し、あの畑山隆則と名勝負をしたボクシング界のスター選手。今年の9月16日に韓国で開催された『KHAN』でドリトン・ラマをKOし、K-1ルールの試合でも世界王者の実力を証明したばかりだ。ボクシング出身だけに蹴り技への順応が注目されるところだが、11月初旬にタイでムエタイの修行を積んでおり、準備はしてきたことを明かした。

 会見に出席したのは、魔裟斗とチェ・ヨンス。魔裟斗は、MAX世界大会でアンディ・サワーに敗れて以来、復帰戦は来年2月にも開催が噂されている日本大会が濃厚とみられていた。
 だが、11月5日から20日までタイで映画の撮影をしている魔裟斗に出場を約束してもらうため、谷川プロデューサーが渡泰。魔裟斗は、その熱意に負けて、出場を決めたという。
 そして、「『Dynamite!!』が成功すれば、MAXにも影響する。MAXのため、自分のためにも出ることに決めた」と、出場までの経緯をコメントした。

 魔裟斗と並び、記念撮影に応じたヨンスは、「横にいるマサトの顔を間近でみると、なかなかの男前だなというのが分かります。でも、なぜか気分が悪くなる。そのままの気分で、試合をしたいですね」と軽くジャブを打つ。
すると魔裟斗は、「さすがにボクシングで7度も防衛すると、それなりのいい雰囲気がある。でもボクシングはボクシング。K-1は、今回で2試合目ですか。つまり、4回戦ボーイが世界王者と闘うくらいの差があるということ。ボクシングとK-1の違いを分からせてあげるよ」と強烈なカウンターのパンチを繰り出した。

 この発言に怒ったのか、ヨンスも「マサトがパンチで私を倒すと発言していたと聞いた。ならば、私は蹴りだけで3Rでマサトを倒す」と大胆不敵なKO宣言。その直後に、魔裟斗は冒頭の発言をしたのだった。
怒りに火がついた魔裟斗は、「対戦相手の研究? する必要もない。勝てる? 当然でしょう」と、いつものカリスマらしい発言を繰り返す。それを聞いたヨンスは、「これでモチベーションが上がりました」と負けていない。

 桜庭和志VS秋山成勲に続き、魔裟斗VSチェ・ヨンスという注目カードも決まった、『Dynamite!!』。はたして、どんな結末が待っているのだろうか。

 なお、今年で5年目を迎える『Dynamite!!』は、これまでTBS系列28局ネットで2時間30分、放送されてきた。だが、今回はなんと18時から23時34分の5時間30分という格闘技史上最長で放送されることが決定。まさに、よりダイナマイト級のビッグイベントとなることだろう。■

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記者会見で魔裟斗とチェ・ヨンスは、火花バチバチの前哨戦を繰り広げた

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「半年ぶりの試合ですけど、決まったからにはいい内容、いい試合をして勝ちたい」と魔裟斗

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「ボクシングだけではなく、他の競技でも世界を取りたい」とチェ・ヨンスは意気込みを語った

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ヨンスは、ボディブローだけでK-1デビュー戦を勝利で飾った




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