秋山成勲が柔道の禁じ手を使う!? 大晦日の『FieLDS K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』(12月31日、京セラドーム大阪)で桜庭和志と対戦する秋山が、K-1オフィシャルジムで公開練習を行った。


柔道の禁じ手とは何か!?

「まだ一回も出していない、柔道では禁止されている技があるんですよ。危険な技なので、柔道の練習でも使ったことがない」と、桜庭戦へ向けて、危険な秘策があることを明言した秋山。

 柔道で禁止されている技は、ルールブックによると足への関節技、胴絞め、カニバサミ、河津掛け(かわずがけ)などがある。だが秋山は、「投げ技ですけど、柔道の心得がある人だったら、対応できるかもしれません。でも、柔道をやっていない人は、受身を取れないでしょうね」と補足した。このコメントを聞く限りでは、足への関節技、胴締めが消える。となれば、カニバサミや河津掛けとなるが、柔道は相手を頭から落とす投げ技も禁止とされている。柔道の大技といえば、伝説の柔道家・姿三四郎の"山嵐"という、受身が取れにくい一撃必殺のテクニックがある。秋山の禁じ手とは、この"大嵐"とは断定していないが、危険な技ということは、これに匹敵する破壊力を持っているのだろう。

 記者が、「それは頭から落とす技ですか?」と正体を突き止めようとしたが、秋山は「もうこれ以上は、いいじゃないですか」とシャットアウト。その禁じ手の答えは、桜庭戦を観るしかないということか。


道衣着用は桜庭が不利?

 もう一つの話題は、道衣の着用について。秋山はこれまで、柔道家としてのプライドから、道衣を着て闘ってきた。ライトヘビー級トーナメント準決勝のケスタティス・スミルノヴァス戦では、相手が柔道の経験者ということで、リングに上がってから脱いで闘ったことが一度だけあるが、あとはすべて道衣を着用している。桜庭は寝技のプロフェッショナルで柔術の黒帯。秋山が道衣を着て闘えば、利用される可能性もある。道衣を着て闘うのかどうかが、ポイントと思われているのだ。

「正直、まだ着るかどうか半々ですね。着たい気持ちもありますけど、脱いでも面白い。桜庭さんが道衣を着る? いや着ないでしょう。いつも着ていない人が着るのは面白いと思いますけど、そうなると桜庭さんが不利になるでしょうからね。何だったら、お互いに1Rずつ交代で脱いだり着たりしても、べつに構いませんよ」と秋山は、譲歩案を桜庭に提案する。二人が道衣を着用するかどうか、当日まで目が離せなくなりそうだ。


清原和博選手が再びセコンドに

 公開練習では、実戦さながらのミット打ちを2ラウンドのみ披露。山田武士トレーナーが持つミットへめがけて、力強いパンチを繰り出した。実戦さながらとは、山田トレーナーがタックルへ入る動作を見せたり、桜庭と同じような動きの打撃で反撃するといったもの。秋山はタックルを切ってから、パンチを打ち、寝技でパウンドを放つなどの連動性のある動きをみせた。

 投げ技は封印したが、仕上がりは好調をアピール。当日は、オリックスの清原和博選手がセコンドにつくことも合わせて発表した。
「清原さんがセコンドについてくれると、リラックスできる。デビュー戦と同じですからね。いいイメージで試合ができますよ」と声を弾ませた。

 また、地元・大阪での開催とあって、「年末ですし、子供たちを招待する計画もあります。柔道や格闘技を広めるためにも、できれば100〜200人くらいは子供たちを集めたいですね」と語り、秋山ジュニアシートの設立も提案した。

 さらなる飛躍のためにも秋山は、大晦日の桜庭戦で禁じ手を使うことになるのだろうか。■


»『FieLDS K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』対戦カード

»秋山成勲:プロフィール



秋山は「バイクで通っているみたいなので事故に注意してください」と桜庭にメッセージ

公開練習で秋山は力強いパンチを繰り出していた


山田トレーナーの指導は定評がある。秋山の打撃はまだまだ成長している


桜庭のような動きをしていた山田トレーナー。対策は十分か


強力タッグで打倒・桜庭を目指す秋山&山田トレーナー


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