金子賢の仕上がりに桜庭和志も太鼓判!! 開催まで一週間となった『FieLDS K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』（12月31日、京セラドーム大阪）。アンディ・オロゴンとの試合が決定している金子がK-1オフィシャルジムで公開練習を行い、その順調な仕上がりをアピールした。
■師匠、桜庭も登場
金子の公開練習には、練習をともにしている桜庭も出席。トレーニングの内容について次のようにコメントした。
「１カ月間、追い込んで練習してきました。疲れているんで、今日は動けるか分かりません」と桜庭は、厳しいトレーニングを金子に課してきたことを告白。さらに、スパーリングも「ブッ続けで何本もやっていました。時間は日によって違いますけど、1〜2時間ずっとやったこともありますよ」と驚きの内容を明かした。
金子自身も、「実戦を意識したスパーリングをメインで練習してきました。練習はキッチリやってきたので、少なからずスタミナも付いていると思います。手応えもありますよ」と、自信をのぞかせた。
さらにアンディ戦に向けた秘策があることも、金子は示唆した。「あるけど言えません。でも、今回はたくさんありますよ」とニヤリ。桜庭も「初めのころに比べて、技が増えています。力もスタミナも付きました。強くなっています。注意したほうがいいですね」と、対戦相手に警告した。
■今回のキーワードは“ニャ〜”!?
今回の試合のテーマについて訊かれた金子は、少し困惑した顔を見せた。横にいた桜庭が耳打ち。すると金子は、「“ニャ〜”です」と、なんとも恥ずかしそうに答えた。
もちろんこのフレーズはお笑い芸人、猫ひろしの持ちネタ。なんでも桜庭が今年の頭からハマッていて、マイブームと化していたようだ。この予想外のコメントと恥ずかしそうに答える金子の姿を見て、現場は一気に和やかな雰囲気に。このフレーズが何を意味するのかは試合を見てみないと分からないが、金子も桜庭劇場の登場人物になってしまったようだ。
しかし、和やかな雰囲気とは裏腹に、金子の悲壮な覚悟はヒシヒシと伝わってきたのも事実。金子は昨年の大晦日でデビューしたものの、これまで2連敗。結果に恵まれず、周囲から批判を受けることもあった。それでも続けるのは、金子が純粋に格闘技好きだからなのだろう。
周りの雑音に対しては、「好きにどうぞ。自分はやるだけです。言われるのは当たり前。気にしていません」と関心がない様子。「すごい舞台に出るんですから、中途半端じゃないところを見せたいです。ずっと本気でやっていることを勝って証明したいです」と、闘志を剥き出しにした。
■桜庭が一本取られたと告白
あとがないところまで追い込まれた金子の成長には、桜庭も目を見張る。「昨日の練習で一本、取られました。グラウンドで腕を極められましたよ」と桜庭が衝撃の告白。金子は、「流れの中でたまたまです。そのあとに、10本〜20本は極められますから」と謙遜したが、大きく成長していることを感じさせた。それでも金子は課題があるという。「経験がないからリングで舞い上がるんです。今回は落ち着いて、自分の力を出したいですね」と、経験不足を不安材料に挙げた。
また、対戦相手のアンディ・オロゴンに対しては、「グラウンドの練習はしない、と言っているみたいですけど、鵜呑みにしちゃったらアホだと思います。でも僕は両方で勝負できます。相手のコメントに対しては、そうなんだ、くらいにしか思っていません」と、強気の姿勢を貫いた。しかし金子は、「前に闘った選手と比べれば名前はないですけど、チャレンジャーの気持ちで挑むことには変わりありません」と、初心を忘れずに大晦日に備えている。
インタビューのあとに行われた公開練習では、当日のトレーニングを済ませたあとだったため、5分1Rのグラウンド練習のみを行った。多彩な関節技、絞め技を披露した金子。リングサイドで観戦した桜庭からも「完璧です」と絶賛された。
桜庭から一本を奪った金子の成長は本物だろう。大晦日にその実力を発揮して、念願の初白星を手にすることができるのだろうか。■
»『FieLDS K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』対戦カード
«金子賢：プロフィール
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充実の練習を送った金子に、桜庭も手応えを感じているようだ
 金子の仕上がりに桜庭も笑顔。大晦日はセコンドに付く可能性もある
 疲労を感じさせない動きを見せた金子。多彩な技を披露した
 桜庭からアドバイスを受けるシーンも。これが急成長の秘訣か?
大晦日は絶対に負けられない。その眼差しからは強い意志が感じられた
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