所英男が総合格闘技の臨時教師になった!?　大晦日の『Dynamite!!』でホイラー・グレイシーを下し、さらなる飛躍が期待される所が、自身のさらなる可能性を求め、千葉ロッテマリーンズの今江敏晃選手との合同練習を披露。格闘技初体験の今江選手に総合を教えることによって、いつもとは違った経験を掴もうとする所の意欲が垣間見えた。


■千葉ロッテの今江選手と合同トレ

　所と今江選手。二人の親交は一昨年の12月に行われた対談から始まったという。そもそも今回、合同トレーニングをすることになった経緯は、今江選手が格闘技を体験することで、自身のさらなるレベルアップを目指して所に志願したことから始まった。今江選手は、もちろん格闘技初体験。所が指導を始めた直後には、なんと今江選手がパンチを右構えで放つが、蹴りは左利きだという不思議なことが判明した。これには、「新しいですね（笑）」と、さすがの所も苦笑いだ。

　所の指導によって、パンチのワンツー、蹴り、ヒザ蹴りと次々に技をマスターしていく今江選手に、会場の関係者から大きな声援が飛ぶ。とくに、ミット打ちでは野球で鍛えた腕力を存分に発揮し、練習場に派手な音が響き渡った。これを見た所は、「すごい!!　当たったら倒れますよ」と舌を巻く。今江選手も気分がいいようで、笑顔でミット打ちに熱中していた。
ところが、3分間のミット打ちに移ると今江選手はヘロヘロ状態に。「これはしんどい…」と、終了と同時に倒れ込む。さすがの今江選手も、慣れない練習がこたえるようだ。

　打撃練習のあとは、所が得意とする寝技講座に突入。今江選手が、所の三角絞めを体験するときには、不安そうな顔をのぞかせる。「すぐに離しますから」と笑顔で言い放つ所を信用した今江選手だったが、技を掛けられると言葉にならない声を発して、またもや倒れ込んでしまった。その様子を見て、ニンマリの所。野球界のスーパースターも、マットの上では形無しのようだ。


■所のセコンドに今江選手が登場か

　練習のあとには会見が行われ、今江選手からトレーニングの感想が語られた。「短い時間で火が出るほどしんどいですね。でも、体の使い方は野球と似ています。体重移動を意識しながら、今後も続けて行きたいです」と、トレーニングに前向きな姿勢を示した。
この発言に対して所は、「体の使い方がうまいです。一カ月もすれば試合に出られるんじゃないですか」と、太鼓判をおした。

　さらに記者から、今江選手のセコンド入りについて訊かれると、所は「僕はそこまでの選手じゃないですから。もっとビッグになってからお願いします」と頭を下げた。「僕の方こそ、もっとビッグになってからやらせてもらいます」と、今江選手も恐縮気味。現段階では可能性が薄いかもしれないが、近い将来、今江選手が所のセコンドにつく姿が見られることになるかも。
「今年はチームの優勝と3割打ちたいです」と、本業のプロ野球の抱負を語った今江選手。所との合同練習の効果によって、今江選手と千葉ロッテの成績がどうなるか注目したいところだ。■


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