一部の格闘技雑誌で報道されているように、大山峻護が、美輪明宏さんの舞台『双頭の鷲』に俳優としてデビューすることが決定。その公演制作発表会が、2月2日、渋谷のセルリアンタワーホテル』で行われ、たくさんの報道関係者が詰め掛けた。
■大山が選ばれし6名のなかに━━
この『双頭の鷲』は、フランスの前衛芸術家ジャン・コクトーが手がけた名作。19世紀のヨーロッパが舞台となり、王朝悲話が描かれている。
出演は、王妃役の美輪明宏さん、王妃暗殺を企てる革命家青年詩人のスタニスラス役の木村彰吾さん、フォエーン伯爵役の長谷川初範さん、エディット令嬢役の夏樹陽子さん、フェリックス公爵役の柄沢次郎さん、そして口の利けない王妃の従順な召使・トニー役を任されたのが大山だ。
驚くことに、この作品の出演者は6名。そのなかに、なぜか大山が選ばれたこととなる。
ガチガチに緊張しつつ会見に現れた大山だが、「試合よりも緊張してます! 素晴らしい方たちと一緒にできることができて光栄です。自分は、この世界ではまだ白帯ですが、全力で魂を込めて頑張ります」と、しっかりと挨拶。微笑みながら大山を見守っていた美輪さんは、抜擢することになった経緯を次のように説明した。
■アーツを倒して美輪さんビックリ
「『オーラの泉』という番組で、格闘家の方にも出ていただいておりまして、須藤元気さんにもお会いして、インテリで宗教哲学とかもよく勉強されている素晴らしい方でした。そのあとで、私のお芝居に出ていらっしゃった女優の方が、大山さんを連れて楽屋へ来られたのです。私は、K-1とかを良く観るのですが、ピーター・アーツを応援しながら、“さあ、殺せ〜!”なんて、ことをつい言ってしまいます(笑)。そうしたら、そのアーツを大山さんがやっつけてしまいまして。それが頭に残っていたんです。そのときに、お芝居に興味があるとおっしゃっていて、いつかチャンスがあったら、ご一緒にと思っていたのが今回に結びつきました」
つまり大山は、美輪さんが応援していたアーツを倒してしまったこと(2005年12月31日『Dynamite!!』=ヒールホールド)で、大舞台への道が開かれることとなったのだ。
■しばらくは役者に専念
美輪さんはこれまでも、若手の俳優にチャンスを与え、そしてブレイクさせてきた実績がある。大山にも、「ぜひ、大俳優になってもらえれば嬉しいですね」と期待をかけている。
この作品の大きな見所は、第三幕の階段落ち。木村さんが、まさに体当たりで挑戦するが、「私は高校のときに柔道を習っていましたので、受身は取れますが、何か分からないことがありましたら、大山先生、よろしくお願いします」と声をかけ、大山が苦笑いする場面もあった。
なお、『双頭の鷲』は明日から稽古が始まり、3月3日〜4月1日(水・土・日・祝日)まで東京のパルコ劇場にて開演される。その後は、大阪・名古屋・広島・福岡・仙台・宇都宮・静岡・松本と、全国公演が行われることが決定している。前売り開始は、2月3日(土)から受け付けがスタートする。
しばらく大山は、そちらに専念することとなるが、公演が終わればHERO'Sのリングに戻ってくるという。舞台の成功を祈りつつ、一回り大きくなった大山に期待しよう!!■
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美輪明宏さんに声をかけられた大山が、なんと舞台『双頭の鷲』に出演することが決まった 
ときおりジョークも交えての美輪さんトークで、会見は和やかに進んでいった
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記者会見では、「し、試合よりも緊張してますっ!」と話していた大山。大きくなって、HERO'Sに帰ってこーい! |
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4月中旬までは、役者に専念することとなる大山をぜひみんなで応援しよう!(すでに激しく緊張中!!) |
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