すでに所英男、永田克彦、宇野薫、宮田和幸、高谷裕之、上山龍紀、ブラックマンバ、シャオリンら豪華なメンバーの出場が決定している『OLYMPIA HERO'S 2007 開幕戦 〜名古屋初上陸〜』(3月12日、名古屋市総合体育館レインボーホール)。谷川FEG代表は、追加対戦カードを発表した。その衝撃のカードとは…。


船木誠勝氏が会見に現れる


 記者会見に現れたのは、前田日明HERO'Sスーパーバイザー(SV)ではなく、なんと船木誠勝氏だった。前田SVは、都合が合わなかったため欠席となっていたが、まさか船木氏が登壇するとは誰も予想していなかったことだろう。だが、これには理由がある。その説明が、谷川FEG代表の口から明らかにされていった。
「HERO'Sに頼もしいファイターが参戦します。柴田勝頼選手です。船木さんにはHERO'Sの解説をしてもらっていますが、じつはマンツーマンで柴田選手を育てています。そして、その柴田選手の相手は山本宜久選手です。山本選手は前田さんの愛弟子。柴田選手は船木さんに教えてもらっていますので、バチバチの凄い試合になると思います」
 柴田勝頼VS山本宜久。これは置き換えれば、船木誠勝VS前田日明の代理戦争といってもいい。UWF時代からのファンならば、胸をときめかせること間違いなしのカードだ。船木氏は、柴田との関係を説明する。
「ちょうど7年前に、私はヒクソンと闘い、引退を表明しました。しばらく離れていましたが、2年前に前田さんと再会し、そして同時に柴田選手とも出会いました。柴田選手と一緒に練習をしてきて、半年経ったくらいで総合をやってみたいと彼が言い始めて。わずか1年半だけですが、日に日に強くなっていくのが分かりました。彼を見ていると、忘れかけた何かを感じることができる。きっと皆さんも、3月12日にそれを感じると思います」


山本と柴田が一触即発

 会見には、山本と柴田も出席。二人は、握手もしないし目も合わせることもない。緊張の糸が張り詰める中での記念撮影となった。柴田は、「とにかく早く試合がしたいだけ。相手は誰でもいい」と吐き捨てる。山本は、「船木さんと練習をやっているみたいですけど、練習と実戦は違います。それを実際のリングで感じることでしょう。あと2週間、柴田君はどんどん緊張してくると思う。それを叩き潰すような試合をするだけですね」と、隣の柴田に向かってプレッシャーをかけた。
 プロレスではなく、総合格闘技の試合を選んだ柴田は、「刀を渡されて砥いでいたら、使いたくなってきた感じです。プロレスラーとして総合の試合をどんどんやってみたい」と参戦への理由を語った。
 黙って聞いていた山本は、「僕は格闘技を始めて15年くらい。1年くらいの練習で、実戦でそれが出るのか疑問ですね。かなり緊張すると思うし、僕の圧力に耐えられないでしょう。印象? 覆面を被っている姿しかイメージにないですね。総合に関してはグリーンボーイという感じ。実力も何も分からない」と露骨に嫌な顔を見せた。
 柴田も、「印象? とくに…という感じ(笑)。体重が重たいくらいですかね。でも同じ人間ですから」と、こちらも興味なしを装う。船木氏のバックアップのもと、柴田は所属のARMS(=武器)の代表として山本を潰しにかかる。


プレイボーイとはどんな奴か!?

 山本VS柴田の勝負の行方も注目だが、やはり桜庭和志の参戦も気になるところ。谷川FEG代表は、桜庭の参戦が決定したと同時に、対戦相手がウクライナのユーリー“PLAY BOY”キセリオに決まったことも発表した。
 ユーリーは、ウクライナやリトアニアの大会に出場した経験があり、戦績は11戦9勝2敗。パンクレーション、空手の経験者で、とても打撃の強い選手とのこと。なぜ彼がプレイボーイと呼ばれているのかは謎らしいが、黒の空手衣を着て闘うらしい。
 今回の会見へは、「この時期は練習に集中したい。僕のことはそっとしておいてください(笑)」とコメントを残して欠席。谷川FEG代表は、「コンディションとモチベーションが心配ですが、ここはキッチリと勝って、今後につなげてほしいですね。打撃が強いので、無理に殴らないでほしいのですが…」と心配する。
 ちなみに今大会から、選手からの要望もあり、リングで使用するロープを5本から4本へ変更。チェック機能を厳しくするのは当然のことだが、より徹底していくことも明かされた。このことについては、大会の直前にも発表されることになりそうだ。
 また、この2つの試合だけではなく、メルヴィン・マヌーフの参戦も決定。パンクラスの高橋義生との対戦も決まった。■


» 『OLYMPIA HERO'S 2007 開幕戦 〜名古屋初上陸〜』実施概要
» 


船木氏とのチームを組んでいる柴田勝頼(所属名=ARMS)が、山本宜久と夢の対決。好勝負になること必至だ!
 ph
柴田は山本に対して、「これといって何もないです」と興味なしの態度を貫いた
 ph
山本は、「久しぶりの日本人対決。だいぶ昔の田村(潔司)戦を思い出しますね」と笑顔をみせる場面も
 ph
船木氏は、「これまで中立の立場でHERO'Sの解説をやらせていただいてきましたが、今回から遠慮させていただきます」と柴田のセコンドにつくことを宣言した

ph
気になる桜庭は、やっぱり出場が決定。須藤元気が引退、山本“KID”徳郁がいない今、サクにかかる期待は大きい

ph
桜庭の対戦相手は、ユーリー“PLAY BOY”キセリオ。とても打撃の強い選手で、打ち合ったら危ない!?



Copyright (C) 2007 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2007 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。