3月3日から東京のパルコ劇場を中心に開演されている、美輪明宏さんの舞台『双頭の鷲』（ジャン・コクトー作）。これに我らが大山峻護が出演中だ。出演者は、美輪さん、木村彰吾さん、長谷川初範さん、夏樹陽子さん、柄沢次郎さんといった豪華な面々。その6番目の出演者に、大山が大抜擢されているのだ。すでに公演が行われているため、観劇したファンもいるだろうが、ぜひみんなで応援しよう!!（ここでは、制作発表会見のときに本人がガチガチに緊張していた模様をお送りしま～す）


■実は…断ろうと思っていました

――突然の舞台デビュー、驚きました。なぜ、美輪明宏さんの『双頭の鷲』の舞台へ上がることになったのでしょうか。
大山　僕の友人が美輪さんの舞台『愛の賛歌』に出ていまして、それで終わったあとにご挨拶に楽屋へうかがったのがキッカケです。
――そこで声をかけていただいと。
大山　しばらく経ってからですけど。
――俳優業に興味があるのですか？
大山　もともと好きで、そういう仲間も多いので、よく舞台を観に足は運んでいたんです。妹が、『劇団四季』に所属していましたから。
――それは凄いですね！
大山　今はもう辞めてしまったんですけど、そうした縁はありました。
――出演の話が来たときは、どういうお気持ちだったのでしょうか。
大山　拘束期間が長いということで、最初はお断りさせていただこうと思っていたんです。それで美輪さんに、直接、お断りさせていただこうと思って楽屋へうかがいました。


■人前に出るのは恥ずかしい

――もったいない話ですね。
大山　頭のなかに文章を叩き込んで、美輪さんにお会いしたら、出てきた言葉が“よろしくお願いします”だったんです。
――なぜか違う言葉が出てきたと。
大山　ええ（笑）。オーラに圧倒されて（苦笑）、無意識なんですけどね…。もう身を委ねてしまおうと思って。
――すべてを捧げると（笑）。
大山　ああ…、はい。
――期間はいつまでですか？
大山　全国を回りますので、5月20日までですね。
――それまでHERO'Sはお休みになりますね。
大山　ええ。でも、トレーニングはしっかりやりますよ。それに、今までになく精神力を鍛えられることになるでしょうね。周りは一流の方ばかりですし、僕なんかは人前に出るのが恥ずかしい性格なんです。


■美輪さんのオーラは温かい

――よくリングで闘えますね。
大山　ホント、そうですね（笑）。それが、ほとんど毎日、ほぼ強制的に人前で演技をすることになりますので、とてつもなく鍛えられることとなります。格闘技にも今後、活きてくると思いますよ。
――最初に美輪さんにお会いしたときは、どんな印象がありましたか。
大山　温かいオーラに包まれる感じがありましたね。ああ、いいなと（笑）。
――変わってくる？
大山　プロとしての表現することの深さ、厳しさを学べると思います。もう中学生、高校生の気持ちになってすべてを吸収しようと思っていますよ。美輪さんは、期待感が大きいじゃないですか。そうしたプレッシャーを受けながらの気持ちの作り方、内面の部分ですよね。それを見習っていきたいです。
――楽しみですね。
大山　楽しみ？　緊張しかしていませんよ。不安で一杯で、毎日が試合ですからね。それを数ヶ月、続けなくてはいけませんから（涙目）。ああ、もうドキドキしてきたぁ～。
――どういう役なのですか？
大山　僕はトニーという役で、美輪さんの家来なんです。しゃべれない役なんですけど、これが逆に難しいみたいで…（首を捻る）。格闘技で培ったものを出せればいいんでしょうけど、どうなんでしょうね？


■演劇ファンもHERO'Sの会場へ

――そんなことを言われても、こちらも分かりませんよ（笑）。
大山　ねぇ（笑）。でも、まあ頑張りますよ。
――谷川FEG代表をはじめ、みんなで応援に行きますよ!!
大山　ええーっ!?　緊張しちゃうなぁ～。目を合わせないようにします。
――おそらく、ファンの方も応援しにいきますよ。
大山　それは嬉しいですね。僕のファンが演劇に興味を持ってくれたり、演劇を好きな方が逆にHERO'Sの会場に足を運んでくれたら嬉しいです。そのためにも、頑張りますよ!!
――では、みんなで横断幕を広げて応援に行きます!
大山　緊張するので、それだけは勘弁してください（涙目）。
――最後に、今年のHERO'Sの目標を聞きましょう。
大山　昨年は気負いすぎるところがあって、空回りする欠点もありましたが、こうした舞台を経験してそれも解消できるような気がします。皆さん、僕のことを忘れずに、首を長くして待っていてください（笑）。
――大山選手ならば、大丈夫です。
大山　そうですか？　そうですよね。今年は、このまま突っ走りますよ!!■