4月4日(水)、4・4『Ameba presents K-1 WORLD MAX 2007 ~世界最終選抜~』にイアン・シャファー、ジャダンバ・ナラントンガラグ、オーレ・ローセンが出場。立ち技中量級世界最高峰の舞台でHERO'Sファイターたちはどんな闘いを見せたのか……?
■シャファーが3度のダウンを奪い圧勝
○イアン・シャファー(3R判定、3-0)尾崎圭司×
HERO'Sファイターの先陣を切って登場したのは、昨年9月のK-1 MAXで須藤元気をKOに下したイアン・シャファーだ。リングインするや頭をポコポコと叩き自らを鼓舞。尾崎をにらみつけ気合い十分だ。
1R、尾崎のローに対し、ワンツーで応戦するシャファー。1分を過ぎた頃、シャファーが右後ろ回し蹴りを繰り出すと、ここから試合はシャファーのペースに。シャファーは、パンチの連打から右フックをヒットさせ尾崎から最初のダウンを奪うと、立ち上がった尾崎のガードの上から容赦なく強烈なパンチを叩き込み続け、1R終了間際に2度目のダウンをゲット。
さらに、シャファーは2Rにも右フックを炸裂させ尾崎からダウンを奪う。尾崎はこれで3度目のダウン。3Rはやや疲れの見えてきたが、尾崎のバックキック、バックブローをかいくぐると接近し左右のフックを返し、尾崎にペースを握らせないまま試合を終わらせた。試合はもちろんシャファーの判定勝利。これでシャファーは昨年9月の須藤元気戦に続きK-1 MAXで2連勝だ!
勝ったシャファーは「勝って嬉しいという気持ちでいっぱい。KOできなかったけど、満足のいく試合ができたよと思うよ」と笑顔でコメントした。
■モンゴル最強決定戦は判定で忍に軍配
○ツグト“忍”アマラ(3R判定、3-0)ジャダンバ・ナラントンガラグ×
モンゴル最強決定戦。リングサイドで大相撲横綱・朝青龍が見つめる中、試合開始だ。
1R、両者、前蹴りやローで相手の様子をうかがう。忍はハイを、ナラントンガラグはかかと落としを繰り出すがクリーンヒットはせず。互いに様子を見ている様子だ。2R、ナラントンガラグはブンブンとフックを振り回すが空を切る。忍もフック、アッパーを返すが決定打には至らない。3R、両者の手数多くなる。忍のヒザ蹴りを嫌がるナラントンガラグ。胴回し回転蹴りで活路を見出そうとするがペースは握れず、惜しくも判定負けを喫してしまった。
試合後、ナラントンガラグは敗因を「減量による疲労」と説明。「今後は70kgをキープしつつ体力を付けていきたい」と反省しきり。“モンゴルの狼”の次戦に期待しよう。
■ローセン、魔裟斗に惜敗! 試合後はHERO'S参戦をアピール
○魔裟斗(3R判定、3-0)オーレ・ローセン×
昨年、HERO'Sのリングで総合格闘家としてのポテンシャルの高さを披露したローセンが、1年ぶりにK-1 MAXのリングに登場。白いタオルを肩に掛け、やる気を漲らせての入場だ。
1R、魔裟斗のローに対し、ローセンもローを返し、そして右フックへつなげる。さらにローセンは左ミドルから右ロングフックも繰り出す。しかし、相手は2003年のK-1 MAX世界王者・魔裟斗。今回は自らを“チャレンジャー”と言っていたように、魔裟斗はローとパンチで前へ前へと積極的に攻めまくる。
2R、魔裟斗のパンチに苦しむも、ローセンは前蹴り、ヒザ蹴りで応戦。3Rは勢いの衰えない魔裟斗に防戦する場面が目立ったが、ローセンは左フックをヒットさせ魔裟斗をグラつかせるなど、最後までアグレッシブに闘い抜いた。
残念ながら、結果はローセンの判定負けだったが、K-1 MAXのヒーロー・魔裟斗を相手に善戦。だが、試合後は「『いい内容だった』と言ってもらえるのは嬉しいけど、負けは負け。悔しいよ……」と、自分のファイトに納得のいっていない様子だった。しかし、HERO'Sファンには嬉しい、「チャンスがあればまたK-1にも出たいけど、今、総合も一生懸命に練習しているんだ。HERO'Sのリングでウノ(宇野薫)にリベンジしたいね」とのコメントも。今後の活躍に注目だ!■
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