「最初からガンガン攻め込んでいく」

 多数の報道陣が詰めかける中、シャドー、ミット打ち、打撃&寝技のスパーリングを披露したホイス。ミット打ちではトレーナーの構えるミットに小気味のいい音を立てながらパンチ、キック。スパーリングでは得意の寝技でスパーリングパートナーを圧倒した。

 公開練習終了後、報道陣と会見を行ったホイスは、今月8日に『Dynamite!! USA』で桜庭と7年ぶりの再戦が決定したことについて、「自分のほうの準備はすべて整ったよ」と笑顔でコメント。前回の一戦(2000年5月1日)でホイスは桜庭と90分に及ぶ激闘の末、敗れているが、リベンジという切羽詰まった気持ちはない様子。「オファーが来た時も『OK! OK!』ってこんな感じで受けたよ」と気負った様子はない。「今回の試合では、昔からのホイス・グレイシーのスタイルと、新しいホイス・グレイシーのスタイル。両方を見せたい。新しいスタイル? それはシークレットだ」と7年前とは違ったファイトスタイルで試合に臨むことを強調した。

 今回は、前回のルールとは違い、柔術衣着用は不可、時間も5分5Rとなるが、「ルールなんだししょうがない。まったく問題ないよ。前回に比べて試合時間が短いので、最初からアグレッシブにガンガン攻め込んでいく」と短期決戦を予告した。



「桜庭もベストで来てもらわないと困る」

 現在、ホイスは41歳、桜庭は37歳。7年前との大きな違いに話が及ぶと、「確かにオレと桜庭は歳を取った。オレは歳を取った分、健康には気にしている。だが、桜庭はどうだ? 桜庭は酒を飲むし不摂生が続いていると聞く。さて、これが試合にどう影響するかな? いい試合をしたいけど、そのためには闘う2人がベストコンディションでなくてはならない。オレはベストだ。桜庭もベストで来てもらわないと困る」と不敵な笑み。アメリカメディアで流れる「桜庭はメディカルチェックに引っかかり、カリフォルニアでは試合ができないのでは?」との噂に関しては、「噂にすぎないし、気にしていない」と一笑に付した。

 6・2『Dynamite!! USA』LAメモリアル・コロシアム大会まであと23日。ホイスは「LAメモリアル・コロシアムはアメリカで一番大きな会場。そんなインパクトのある会場で試合ができることはすごく光栄だ。桜庭には『かつて、オレたちは伝説を作った。またいい試合をしよう』と言いたいね」と語り会見を締めた。■


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»ホイス・グレイシー:プロフィール

アメリカメディアから質問を受けるホイス
 photo軽快なステップでシャドーするホイス。コンディションは良さそうだ
 photoグラウンドでも昔と違わぬ動きを見せる。今度の桜庭戦はどのような試合展開になるのだろうか?

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