FEGは14日（月）、都内・ANAインターコンチネンタルホテルで『Ameba K-1 WORLD MAX 2007 ～世界一決定トーナメント開幕戦～』（6月28日／東京・日本武道館）の対戦カード発表公開記者会見を行い、魔裟斗の対戦相手としてHERO'Sミドル級チャンピオンのJ.Z.カルバンを発表した。来日したJ.Z.も会見に出席し、魔裟斗戦に向けての意気込みを語った。

■HERO'Sスピリットを見せる！

　昨年、門馬秀貴、高谷裕之、ハニ・ヤヒーラ、宇野薫を破り、HERO'S 2006　ミドル級トーナメントを制したJ.Z.カルバン。宇野戦で負った左手・甲の骨折を完治するため試合からは遠ざかっていたが、遂に2007年の初戦が決定した。その舞台はなんと『Ameba K-1 WORLD MAX 2007 ～世界一決定トーナメント開幕戦～』!!　しかも対戦相手はK-1 WORLD MAX 2003王者の魔裟斗。HERO'Sミドル級王者vs日本人初のK-1王者の激突が電撃決定したのだ。

「K-1 MAX初参戦、そしてメインイベント、さらに対戦相手は魔裟斗。とても光栄だ。昨年怪我をして今年初めての試合になるが、HERO'S王者として、HERO'Sスピリットを見せて、恥ずかしくない試合をする。オレはMMAファイターだが、K-1での試合はMMAにも活かせる部分がたくさんあると思う。今後のMMAでの試合に活かせるよう、すべてを出し切って、いい勉強をさせてもらう」とK-1 MAX初参戦への意気込みを語ったJ.Z.。

　対戦相手の魔裟斗の印象については、「非常に素晴らしい選手だと思う。リスペクトしているし、いつか闘いたいと思っていた」とコメントした。

　K-1 MAX参戦について“経験”を強調したJ.Z.だが、「3Rしっかり闘って、判定で勝ちたいと思う」と、狙うのはやはり勝利。「勝つ自信はある」と自信満々に宣言した。

■魔裟斗も真っ向勝負を宣言

　立ち技のみの試合は、13～14歳の頃にアマチュアキックを2試合、アマチュアムエタイを2試合を経験しているというJ.Z.（結果はすべて判定勝利）。すでにMMAを習っていたJ.Z.にとっては、「MMAで活かすため」に出場したとのことだ。

　プロになってから初の立ち技のみの試合になるが、J.Z.に不安はなさそう。「すべての攻撃が得意技だ」と語ったように、昨年の宇野戦で見せたパンチテクニック、高谷戦で見せた飛びヒザ蹴りは、MMAファイターとは思えないほどの打撃のキレを見せた。

　対戦相手の魔裟斗もまったく油断はしていない様子。魔裟斗は、「宇野選手との試合を見て、『総合の選手なのにパンチが上手だなぁ。ボクシングやっていたのかな？』と思った。あと、さっき廊下から（J.Z.が）着替えているのが見えたんですけど、すごい体なんですよ。“一発”持っているなと思いました。怖いけど、真正面から打ち合いに行きたいと思います。HERO'S王者に挑戦するつもりで行きます」とコメント。真っ向勝負を予告した。

■『Dynamite!! USA』参戦にも意欲

　また、J.Z.は6・2『Dynamite!! USA』への出場にも意欲を見せる。

「長らく試合からは遠ざかっていたので、体が闘いたくてウズウズしているんだ。『Dynamite!! USA』にもK-1 MAXにも、両方出たい」と記者会見終了後に『Dynamite!! USA』への参戦を口にすると、これを伝え聞いた魔裟斗は「オレとの試合の前に怪我をしてしまうのが心配だ」と忠告。しかしJ.Z.は、「オレのことより、自分のことを心配していろ」と吐き捨て、両イベントに出場する強い意志を見せた。

　闘いに飢えたHERO'Sミドル級王者が遂に始動。打倒・魔裟斗を果たすことはできるのか!?■

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