MMAでもK-1でも、試合がしたくてウズウズしているんだ!

──カルバン選手! 遂に2007年の初戦が決定しましたね。
J.Z. ああ、オレも嬉しいよ!
──その舞台がHERO'SではなくK-1 MAXというのにも驚かされたんですが、対戦相手はなんとK-1 WORLD MAX 2003王者の魔裟斗選手!
J.Z. とても光栄に思っているし、とても興奮している。
──魔裟斗戦に関する話もお聞きしたいのですが、まずは昨年10月以降、どのような生活を送ってきたのかを教えていただけませんか。
J.Z. OK! 昨年10月のHERO'Sの後、オレがまずしなければいけなかったことは、宇野(薫)戦で負った左手の甲を完治させることだったんだ。宇野戦でオレは宇野の頭にパンチを入れてしまったんだ。その時に甲を骨折してしまったってわけ。だから、昨年10月の大会を終えたオレは、まずブラジルに帰って左手にプレートを入れる手術をしたんだ。ほら、これを見てくれ。傷跡が残っているだろ?
──あちゃ~! これは痛々しいですねぇ……。手術を終えて練習できるようになったのはいつ頃からなんですか?
J.Z. 怪我が治るまではブラジルにいたんだ。そして、3月頃かな? ブラジルからアメリカのアメリカン・トップチームに戻って普段のMMAの練習を開始した。それまではランニングなどで基礎体力をキープする程度の運動しかできなかったから嬉しかったよ。今はとにかくもう、なんでもいいから試合がしたい!
──そして決まった2007年の初戦。魔裟斗戦のオファーをもらった時はどんな気分でしたか?
J.Z. 3月のHERO'S(3・12HERO'S名古屋大会)にも出る気満々だったんだけど、まだ左手が完治していなかったんで、出ることはできなかった。だから、何回も言わせてもらうけど、MMAでもK-1でもなんでもいいから試合がしたくてウズウズしているんだ(笑)。オファーが来た時は即決したよ。
──立ち技のみの試合の経験について教えていただけますか。
J.Z 13~14歳の頃に、すでにその頃はMMAを始めていたんだけど、そのMMAのトレーニングの一つとしてアマチュアのキックとムエタイの試合をしたんだ。13歳の時に出場したのはキックのトーナメントで、1人目は18歳で2人目は21歳だった。結果として判定勝ちだったんだけど、まだその時は13歳だから相手とは体の大きさが違う。パワーの差があったのでKOはできなかったよ。14歳の時の試合も判定勝ちだった。
──初のK-1ルール。不安はないですか?
J.Z. アメリカン・トップチームにはムエタイの世界チャンピオンになったモハメド・オワリがトレーナーとして付いているからね。まったく不安はないよ。


もちろん魔裟斗に勝つ自信はあるよ!

──魔裟斗選手の印象を教えていただけますか。
J.Z. 非常に素晴らしい選手でリスペクトしている。前にK-1 MAXのチャンピオンになっているだけあって、その闘いぶりは素晴らしい。チャンピオンになっただけのものを感じるね。自分もHERO'Sのチャンピオンとして恥ずかしくない試合をしたいと思う。あと、なかなかのいい男でもあるよね(笑)。記者会見で会った時は、「みんなが言うほどカッコイイかなぁ?」な~んて思ったけど(笑)。
──では、魔裟斗選手より自分が優れていると思う点はどこですか?
J.Z. う~ん、こればっかりは闘ってみないと分からないね。それに、相手よりも部分的に優れているとか勝っているというのは、勝敗にはあまり関係ないと思うんだ。みんな同じように腕と脚が2本ずつあって、その2人が闘った場合、勝敗は最終的には勝利の女神が決めることになるからね。
──カルバン選手といえば昨年8月(8・5HERO'S有明大会)の高谷裕之戦で見せた飛びヒザ蹴りが印象的なんですが、あの飛びヒザは得意としている技なんですか?
J.Z. 特別得意にしているって技ではないんだよ。オレはオールラウンドプレーヤーなんだ。パンチもキックもサブミッションも、すべて自分の中では得意技。あの飛びヒザは試合の流れの中で自然に出たもので、得意技ってわけではないんだ。
──なるほど。では、魔裟斗戦に向けての自信のほどは?
J.Z. もちろん勝つ自信はあるよ。魔裟斗のほうがK-1での経験は比べものにならないくらい上だろう。しかし、完璧な人間などいない。魔裟斗と言えども、必ずどこかでミスをすると思うし、スキが出てくると思うんだ。そこを逃さずに攻めることによって、勝利を自分のほうにたぐり寄せたいと思う。攻撃するタイミングを逃さず、有効な技で攻める。HERO'S王者として、魔裟斗に負けるわけにはいかないし、勝つよ。


HERO'Sで連覇することが目標だ

──今回の一戦は、K-1 WORLD MAX 2007の1回戦なんですが、勝った後はトーナメント制覇も目指すつもりですか?
J.Z. 今回の試合に関してはもちろんトーナメントなので2回戦、準決勝と続くと思うが、自分は「今回1試合」という感じで集中して闘うつもりだ。自分としてはHERO'Sがホームグラウンドになるので、例えばタイミング的にK-1 MAXとHERO'Sが重なってしまうようなことがあれば、HERO'Sを優先していきたいと思う。HERO'Sがオレの活躍する場所だからね。だから、今回の試合はトーナメントの開幕戦という認識ではなく、あくまで今後、オレがMMAで活躍する上で勉強をする機会だと思っている。
──今年のHERO'Sミドル級トーナメントにも出場したいと?
J.Z. イエス! 連覇することが今のオレの目標だ。ぜひ2連覇したいと思っている。
──今年のミドル級トーナメントは昨年以上に強豪揃いになると思われますが、気になる選手はいますか?
J.Z. 3月の大会を見てもいい選手がたくさんいたよね。(ビトー“シャオリン”)ヒベイロも素晴らしい選手だと思うし、宮田(和幸)も最近かなり成長していると思う。連覇をするのに具体的に誰が邪魔者になるかはまだ分からないけど、全体的にレベルアップしていることは確かだ。
──『Dynamite!! USA』(6月2日、アメリカ ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム)出場にも意欲を見せていますよね。
J.Z. ぜひ出場したいと思っている。こんなに大きなMMAイベントはカリフォルニアでは初めてだろう。オレはMMAが大好きなんだ。MMAの向上のためにぜひ協力したいと思ってる。
──今後の動向からまったく目が離せませんね! それでは、最後にHERO'Sオフィシャルサイトを見ているファンへメッセージをお願い致します。
J.Z. いつも応援してくれてありがとう。ファンのみんながオレの試合を楽しみにしてくれていることは分かっている。試合から遠ざかっていたからね。家族やチームメイトのサポートと同じくらいに、みんなのサポートはオレの力になる。“サポート”というか“愛”だね。みんなの“愛”を受ければ、オレは期待以上のファイトをすることができる。6・28K-1 MAX、決まれば『Dynamite!! USA』も、すべての力を出し切って頑張るので応援してくれよ! 家族、チームメイト、そしてファンのみんな、愛しているぜ!■


»K-1オフィシャルサイト

»J.Z.カルバン:プロフィール

記者会見同日に行われたこのインタビュー。数社のインタビューをこなした後なのに疲れた顔は一切見せない。ナイスなチャンピオンだ!
 14日に行われた記者会見でも、対戦相手の魔裟斗を前に高らかに勝利宣言したカルバン
 昨年10月の宇野薫戦でカルバンは左手の甲を骨折。現在も甲の中にはプレートが入っている
 サイン色紙に“家族愛”と一生懸命書き込むカルバン。この色紙&チェキは、近日HERO'S携帯公式サイトでプレゼント!

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左腕に彫られた“家族愛”の文字。「家族やチームメイトと同じようにファンを愛している」(J.Z.カルバン)


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