永田「レスリングの経験を生かしてぶつかっていく」

 ミドル級トーナメント初出場となる永田は、試合への意気込みについて「いきなり宇野選手とやれるというのは嬉しいです。宇野選手が今まで試合してきた選手は錚々たる面子で、すごい試合ばっかりなので、そのような試合を越えるような試合をしたいと思います」とコメント。『Dynamite!! USA』でのイザイア・ヒル戦で出血した鼻の具合について聞かれると、「レントゲンは撮っていないんですけど、曲がってはいないし、痛みもないので、医師からは大丈夫だと言われました。怪我もなく万全です」と問題がないことを説明。対戦相手の宇野のついては「ずっと昔からすごい選手だと思っていて、リスペクトしている選手です」と印象を語ると、「レスリングの経験を生かしてぶつかっていきたいと思います」とベースであるグレコローマンレスリングを駆使し打倒・宇野に臨むことを明かした。
 永田は大会まで、『Dynamite!! USA』前にも練習に訪れた、アメリカ・サンノゼのAKA(アメリカン・キックボクシング・アカデミー)で調整するとのこと。さらに進化した姿で宇野戦に挑む。


宇野「総合力で勝負します」

 一方の宇野は「オリンピック選手ですし、最近の総合の試合を見ても非常に強いと思っています。挑戦する気持ちで、いい試合をしたいと思っています」と永田の印象についてコメント。警戒すべき点については「すべてにおいて進化しています。警戒しなければいけないところだらけです。でも、何よりレスリング。柔道の選手ですが、前回の名古屋でオリンピック選手(アリ・イブラヒム)と闘ったんですけど、組んでみて力が違うんです。実際に組んでみないと分かりませんが、(テイクダウンの能力は)かなり強いと思います」と語ると、「ただ、闘うのはレスリングではなく総合格闘技ですから。総合力で勝負します」と意気込んだ。
 宇野は今まで、一昨年のトーナメントでは3位、昨年は2位と、優勝をあと一歩のところで逃している。「目標は優勝」としながらも、「一戦一戦大事に闘おうと思います。決して(挑戦を)受ける立場ではありません。一個一個上がっていくだけです」と慎重な姿勢。まずはトーナメント緒戦である永田戦に集中している様子だ。


最終出場選手については近日発表予定

 宇野VS永田が発表され、ミドル級トーナメント出場の残り枠は6名。最終出場選手について、会見に同席した谷川貞治FEG代表は「J.Z.とシャオリン、日本人では所選手と宮田選手も、過去の実績から見ても当確だと思います。最終出場選手、組み合わせ等については近日中に発表したいと思います」とコメントした。
 また、ミドル級トーナメント以外の対戦カードについては、「ライトヘビー級トーナメントに関しては、現段階で今年どうするか最終決定していません。今年初頭の秋山選手の問題もありましたし、桜庭選手も激戦が続いていますので、ここ数日で最終的に調整してどうするか決めたいと思っています。また、LAには出場しませんでしたが、曙選手の今年一発目も決定しています。対戦相手については早急に決めたいと思っています」と説明した。■



»『OLYMPIA HERO'S 2007 ~ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦~』実施概要
»宇野薫:プロフィール

»永田克彦:プロフィール

ミドル級トーナメント1回戦で宇野VS永田の好カードが決定!

photo
トーナメント初出場の永田。「いきなり宇野選手とやれるのは嬉しい」とコメント

photo
「目標は優勝」。3年連続3度目の出場となる宇野

photo記念撮影でカメラマンから睨み合うようリクエスト。両者が向かい合うと会見場に緊張感が走る


Copyright (C) 2007 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2007 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。