■永田「レスリングの経験を生かしてぶつかっていく」
ミドル級トーナメント初出場となる永田は、試合への意気込みについて「いきなり宇野選手とやれるというのは嬉しいです。宇野選手が今まで試合してきた選手は錚々たる面子で、すごい試合ばっかりなので、そのような試合を越えるような試合をしたいと思います」とコメント。『Dynamite!! USA』でのイザイア・ヒル戦で出血した鼻の具合について聞かれると、「レントゲンは撮っていないんですけど、曲がってはいないし、痛みもないので、医師からは大丈夫だと言われました。怪我もなく万全です」と問題がないことを説明。対戦相手の宇野のついては「ずっと昔からすごい選手だと思っていて、リスペクトしている選手です」と印象を語ると、「レスリングの経験を生かしてぶつかっていきたいと思います」とベースであるグレコローマンレスリングを駆使し打倒・宇野に臨むことを明かした。
永田は大会まで、『Dynamite!! USA』前にも練習に訪れた、アメリカ・サンノゼのAKA(アメリカン・キックボクシング・アカデミー)で調整するとのこと。さらに進化した姿で宇野戦に挑む。
■宇野「総合力で勝負します」
一方の宇野は「オリンピック選手ですし、最近の総合の試合を見ても非常に強いと思っています。挑戦する気持ちで、いい試合をしたいと思っています」と永田の印象についてコメント。警戒すべき点については「すべてにおいて進化しています。警戒しなければいけないところだらけです。でも、何よりレスリング。柔道の選手ですが、前回の名古屋でオリンピック選手(アリ・イブラヒム)と闘ったんですけど、組んでみて力が違うんです。実際に組んでみないと分かりませんが、(テイクダウンの能力は)かなり強いと思います」と語ると、「ただ、闘うのはレスリングではなく総合格闘技ですから。総合力で勝負します」と意気込んだ。
宇野は今まで、一昨年のトーナメントでは3位、昨年は2位と、優勝をあと一歩のところで逃している。「目標は優勝」としながらも、「一戦一戦大事に闘おうと思います。決して(挑戦を)受ける立場ではありません。一個一個上がっていくだけです」と慎重な姿勢。まずはトーナメント緒戦である永田戦に集中している様子だ。
■最終出場選手については近日発表予定
宇野VS永田が発表され、ミドル級トーナメント出場の残り枠は6名。最終出場選手について、会見に同席した谷川貞治FEG代表は「J.Z.とシャオリン、日本人では所選手と宮田選手も、過去の実績から見ても当確だと思います。最終出場選手、組み合わせ等については近日中に発表したいと思います」とコメントした。
また、ミドル級トーナメント以外の対戦カードについては、「ライトヘビー級トーナメントに関しては、現段階で今年どうするか最終決定していません。今年初頭の秋山選手の問題もありましたし、桜庭選手も激戦が続いていますので、ここ数日で最終的に調整してどうするか決めたいと思っています。また、LAには出場しませんでしたが、曙選手の今年一発目も決定しています。対戦相手については早急に決めたいと思っています」と説明した。■
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