「さあ、いよいよだな」って気持ちですね

──HERO'Sミドル級トーナメントの出場が決まりました。今の率直な心境を教えてください。
宇野 「いよいよ」というか、「始まるんだな」という心境ですね。HERO'Sに参戦してからこういった記者会見(このインタビューは6月15日に行われた記者会見後に収録)に出ると、「始まるな」って気持ちになって気が引き締まりますね。
──3回目となる出場。気持ちの面で前回、前々回と違う部分はありますか?
宇野 最初の時は手探り状態じゃないですけど、初めての大会だったので「どんな感じなのかな?」って感じだったんですけど、去年はやっぱりちょっと慣れていて「こうやって闘うんだ」というのがちょっと分かってきて、3回目の今回、さっきも言いましたけど、「さあ、いよいよだな」って気持ちですね。
──このトーナメント特有の闘い方ってあるのでしょうか?
宇野 それは…………内緒です(笑)。
──内緒ですか(笑)。『Dynamite!! USA』をパスしてまで今回のミドル級トーナメントに照準を絞っているとのことでしたけど、現在のコンディションはどうですか?
宇野 コンディションはいつもどおりですね。普通に練習しています。
──問題ないということですね。
宇野 ええ。7月の試合に向けて練習しています。


絶対に油断してはいけないなと思います

──さて、トーナメント1回戦の相手が永田克彦選手に決定しました。永田選手の印象を教えていただけますか?
宇野 やはり上の階級から落としてきているので力も強いと思いますし、ましてやレスリングでオリンピックの銀メダリストに輝いた選手ですから、レスリングの力ももちろん強いと思います。また、最近の試合を見させていただいて、打撃も進化していて、以前と比べて全然対応が違う。そういう意味では絶対に油断してはいけないなと思います。
──永田選手とはいつかは闘ってみたいと思っていた相手でしたか?
宇野 永田選手が秋山(成勲)選手と闘っていた頃は階級も違いますから交わることはないだろうなと思っていたんですが、階級を落とされてミドル級になったら同じ階級ですからね。いつかは闘うことになるだろうなとは意識していました。
──『Dynamite!! USA』での永田選手の試合の感想を教えていただけますか?
宇野 何にせよ、勝つってことはやっぱりすごいことですから。総合格闘家として進化しているなとも感じました。警戒しなければいけないところだらけです。
──一番気をつけている部分はどこですか?
宇野 永田選手のスタイルに引きずり込まれないことです。相手のペースになってしまったら、自分のスタイルで闘うことができない。常に自分のペースで試合を進めていかなければいけないと思います。
──先程、「打撃も進化している」とおっしゃっていましたけど、永田選手の打撃についてはどういう印象を持っていますか?
宇野 勝村(周一朗)選手との一戦(2006年12月31日/『FieLDS K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』)でも倒していますからね。打撃への対処もうまくなっているし侮れません。
──自分が永田選手よりも上回っていると思う部分はどこですか?
宇野 総合格闘技の経験的なものは、自分のほうが多く経験していますけど……「それはそれ」だと思っています。総合格闘技というのは一瞬でも気を抜いたりすると自分の首を絞める結果になってしまいますからね。すべてにおいて警戒しなければいけない。経験があるからといって、それを過信することはありません。
──永田戦に向けて自分が今、一番しなくてはいけないと思うことは何ですか?
宇野 まだ具体的に何かをしようというのはないです。正式に対戦が決まったので、それをこれからチームと一緒に考えていきたいと思います。


優勝自信はぁ……ないです!(笑)

──ファンにはどういった試合を見せたいですか?
宇野 総合格闘技のいろんな部分での攻防であるとか、流れるような展開。そういう試合を見せられればいいなと思います。
──狙うはあくまでも優勝?
宇野 はい。
──永田戦は通過点ということですか?
宇野 まったく通過点とは考えていません。そういうセリフを言わせたいなぁというマスコミの方の気持ちは分かるんですけどね(笑)。すべてが負けられない試合というか、一戦一戦が大事になってくるので、通過点だとは思っていません。1つ負けたらそこでおしまいですからね。
──宇野選手と永田選手の他に、トーナメントの出場候補選手として、J.Z.カルバン選手、ビトー“シャオリン”ヒベイロ選手、ブラック マンバ選手、所英男選手、宮田和幸選手、勝村周一朗選手、アンドレ・ジダ選手の名前が挙がりましたが、誰が一番のライバルになると思いますか?
宇野 全員ですね。
──昨年の決勝戦で対戦したカルバン選手の名前も入っていますが、リベンジしたいという気持ちは?
宇野 それはその時、当たった時に考えればいいと思っています。まずは永田選手との試合に集中しています。
──優勝する自信のほどは?
宇野 自信はぁ……ないです!(笑)。
──ない!?(笑)。
宇野 自信がないから練習します。優勝したいですからね。足りないところを練習で埋めて、自信を付けていきたいと思います。■



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»宇野薫:プロフィール

3度目のミドル級トーナメント出場となる宇野。1回戦の相手は永田克彦に決定

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『Dynamite!! USA』での永田の試合については「総合格闘家として進化している」と感想を述べた

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6月15日に行われた記者会見では「総合力で勝負します」とコメント

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「1つ負けたらそこでおしまいですからね」。まずはトーナメント初戦の永田戦に集中している様子だ

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