■HERO'Sミドル級王者としての意地見せる！

『Ameba K-1 WORLD MAX 2007 ?世界一決定トーナメント開幕戦?』のメインイベントとして行われたこの一戦。まずは、J.Z.カルバンがアメリカン・トップチームの旗を掲げ登場。続いて、魔裟斗が入場だ。
　1R、J.Z.は飛び込んでの右ストレートを打つとすかさず左フック。奇襲に出たJ.Z.だったが、魔裟斗は落ち着きを取り戻すとジャブからローキック。魔裟斗のローキックが適確にヒットしだすが、J.Z.は構わずに左右のフックを放っていった。2R、魔裟斗がパンチを中心に連打で攻め立てるが、J.Z.は驚異的な打たれ強さを見せる。
　3R、魔裟斗は最後まで倒しにかかり、ヒザ蹴り、右アッパー、左フックをJ.Z.にヒットさせるが、J.Z.がマットに這うことは一度もなし。強烈なフックが魔裟斗の顔面を捕らえる場面もあり、惜しくも判定で敗れはしたものの、J.Z.はHERO'Sミドル級王者としての意地を見せつけた。

■7・16HERO’S横浜アリーナ大会出場にも意欲

　試合後、J.Z.は「結果としては残念。今回は経験の差で負けたと思うね。経験があれば結果は違ったかもしれない。魔裟斗は素晴らしい選手だけど無敵ではないよ。何度かパンチを当てたし、自分としてはよくやったと思う」とコメント。対する魔裟斗も「1Rは結構もらった。2回クラッとした」とJ.Z.の健闘を称えた。
　気になるのは、何発ももらったローキック。J.Z.は『OLYMPIA HERO'S 2007 ～ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦～』（7月16日／横浜アリーナ）にも出場候補選手として名を連ねているだけに、脚へのダメージが気に掛かるが、「ダメージはないよ。腫れはあるけど、試合に出られないほどではない。7月のHERO’Sに向けてコーチと相談しながら練習を再開したい」と問題はないことをアピール。HERO’Sミドル級トーナメント2連覇に向けて意欲を見せていた。■

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