■「ちゃんとしたものを残さないといけない」
「(ミドル級トーナメントは)3度目ですし、HERO'Sのリングでちゃんとしたものを残さないといけないと思います」
公開練習の前に行われた囲み会見。一昨年は3位、昨年は準優勝という成績を残してきた宇野薫が、3度目の正直とばかりに、悲願のミドル級トーナメント優勝を宣言した。
そのためにはまず1回戦の相手、永田克彦を倒さなければいけない。宇野は改めて永田の印象について「オリンピックでメダルを取られている。身体能力が高いですよね」とコメント。相手はシドニー五輪レスリング銀メダリストの永田だけに、やはりテイクダウンされるのはやむなしと考えているのか、「永田選手のパターンにならないように気を付けたいと思います。特に、上からのプレッシャーには気を付けたいです」と、グラウンドで上になられた際の攻防を注意点として上げた。
また、この日欠場が発表されたJ.Z.カルバンについて聞かれると、「昨年悔しい思いをしたんで借りを返したいという気持ちはありますけど、それは当たった時に考えること。ただ、カルバン選手の抜けた穴に誰が入るのかが気になります。それが新しい流れになりそうな気が……」と警戒。しかし、「まあ、誰と当たっても厳しいですから(苦笑)。でも、誰と当たるかは楽しみな部分でもあります」と、ベテランらしく落ち着いた表情を浮かべていた。
■対永田を想定した動きを次々披露
公開練習では、和術慧集會の漆谷康宏を相手に、5分1Rの寝技のスパーリングを展開。ガードポジションからパウンドをかわすと三角絞め。タックルをがぶってからのスピニングチョーク。バックに回ってチョークスリーパー。オモプラッタのような状態で片腕をロックすると、もう片方の腕を引き寄せ変型羽根折り固め。永田対策が万全であることをうかがわせる動きを次々と披露した。
優勝に向け、まずは初戦突破を狙う宇野。永田から勝利を奪うことはできるのか!?■
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