■トップファイターが永田をサポート
ミドル級トーナメント1回戦の宇野薫戦に向け、永田克彦が強力な助っ人を日本に呼び寄せた。その男の名は、ジョン・フィッチ。フィッチは、『Dynamite!! USA』前から永田がトレーニングを重ねるアメリカの名門MMAジム、アメリカン・キックボクシング・アカデミー(以下、AKA)所属。MMAで14勝2敗の戦績を誇り、現在の主戦場であるUFCでは6戦負けなしの強豪ファイターだ。
そのフィッチと共にリングに上がった永田は、5分2Rのマススパーリングを公開した。永田は、随所でフィッチからアドバイスをもらい、グラウンドでのポジショニングを入念に反復練習。豪快な反り投げや、兄でありプロレスラーの永田裕志選手の得意技、ナガタロックも披露した。
■AKAでの充実したトレーニング
公開練習終了後、永田はフィッチと共に囲み会見に臨んだ。まずは現在のコンディションについて永田は「調整も順調で、体調も万全。レスリングをやっていた頃と合わせて、試合に向けての調整は人一倍経験がありますので、まったく問題ないです」と好調をアピール。「今日は軽めのスパーですけど、いつもはもっとハードですよ」と充実した練習を行っていることを明かした。
『Dynamite!! USA』前と今回の対戦が決定した後、永田は2度に渡りAKAで特訓。AKAでの練習については「MMAの技術が未熟な自分に、ジョンを始めAKAの人たちは、MMAのベースとなる技術を丁寧に教えてくれた。AKAには自分より重い階級の選手がたくさんいるので、怖さを克服したり、当たり負けしない体を作れる。自分より上の階級の選手と互角にできないと、トップには立てませんからね。いい練習ができます」と手応えを掴んでいるようだ。
■フィッチ「宇野戦に向け十分な対策を立てた」
そして今回、永田をサポートするために来日したフィッチは「永田は五輪レスラー。とても才能のあるファイターだ。特にクリンチの技術がうまい。永田の持っている技術、身体能力をもっとMMAに適応させていけば、とても強い選手になると思う」と永田を評価。宇野との対戦については「報道陣の皆さんがここに来る前の30分間、永田と宇野戦のゲームプランについて話していたんだ。十分な対策を立てたので、試合を楽しみにしていてほしいね」と不敵な笑み。永田勝利に絶対の自信を見せた。
休憩の合間にも、フィッチを始めAKA関係者と共に宇野対策について語り合っていた永田。なお、フィッチは永田のセコンドに付く予定とのこと。フィッチ、そしてAKAからの強力バックアップを受けた永田が、強豪・宇野薫撃破を目指す!!■
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