■日本初登場、ハレック・グレイシー!!
個別記者会見には、7・16HERO'S横浜アリーナ大会に出場する一部選手が出席した。
報道陣から注目を集めたのは、柴田勝頼と対戦するハレック・グレイシー。グレイシー第3世代の男に記者たちから熱視線が注がれた。
ハレックは1985年10月4日生まれ。5歳の頃より柔術を始め、今年6月には祖父エリオから認められ黒帯を授かった。叔父であるヒクソンから指導を受けたこともあり、柔術の試合では50勝3敗という強者だ。今回、初のMMA挑戦に際し、「アカデミーの生徒やコーチとみっちり練習してきた。準備は万端。やっと自分の番が来たって感じだよ」と自信。柴田の印象については、「非常にタフなプロレスラー。MMAで2勝している選手だと聞いている。試合も見たけど、素晴らしい選手だと思う」と語った。
ハレックは、ヒクソンと闘ったことのある船木誠勝氏が柴田の師匠であることも知っており、「柴田が今回の試合をリベンジマッチと捉えているなら、それに恥じない試合をオレもしたい」とコメント。このコメントを伝え聞いた柴田も「分かりました!」と力強く呼応した。
「一つ一つの試合に勝つことでグレイシー柔術の名を広めていきたい」。グレイシー第3世代が遂にMMAに挑戦。HERO'Sのリングに衝撃を与えることはできるか!?
■ブラックマンバがキレた!?
そして、この日の個別会見で不気味な印象を残したのが、所英男と対戦するブラックマンバ。「コンディションは今までになく絶好調。1回戦で負けることになる所は可哀想だ」。その口ぶりから気合いが入っていることはうかがえたが、いつもと変わらぬ素振りで報道陣からの質問に答えていたマンバ。しかし、インタビューも終わり記念撮影に移行する間際、報道陣を睨みつけ、「……おい」。マンバのただならぬ雰囲気を察した報道陣が固唾を呑む中、「なんだかんだ言って、君たちは優勝できないと思っているだろ? そうはいかない! 優勝するのはオレだ!」とまくし立てると、手にしていたマイクを壇上に投げ捨てたのだ。静まりかえる会見場。さらにマンバは「絶対に所を病院送りにしてやる! 絶対に優勝してやる!!」と言い放つと、颯爽と会見場を後にした。
一方、リベンジを狙う所としては、この尋常ではない気合いの入り方を聞いて警戒するかと思えたが、「今、保険証を切らせているんで、それは困りますね(笑)。その気合いにぶつかっていったら相手の思うつぼなので、ボクはボクなりに頑張ります」と冷静。「昨日、酸素カプセルに入って頭がスッキリしていい感じです。あとは試合を迎えるだけです」と意気込んだ。
■ドンシク欠場! アッカの相手はマヌーフに!
またこの日、HERO'S実行委員会から、ユン・ドンシクの欠場が発表された。ドンシクはスパーリング中の怪我によりドクターストップ。ドンシクの代わりにメルヴィン・マヌーフが出場し、ベルナール・アッカと対戦することとなった。アッカとマヌーフは『Dynamite!! USA』前に一緒に練習した仲。アッカは「複雑です……」とやりづらさを強調しながらも、「逃げないで立ち向かうしかない」と真っ向勝負を宣言。これに対しマヌーフも「オレも真正面からぶつかっていきたい」と受けて立つ姿勢を見せていた。■ >>選手のコメント
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