■9・17HERO'S横浜大会追加対戦カード発表！

　会見には、『OLYMPIA HERO'S 2007 ～ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦～』（9月17日／横浜アリーナ）への出場が決定した桜庭和志、柴田勝頼、ユン・ドンシク、そして前田日明HERO'Sスーパーバイザー、谷川貞治FEG代表が出席した。
　会見ではまず谷川代表は、同大会の追加対戦カード、スーパーファイトとして桜庭和志vs柴田勝頼、ユン・ドンシクvsゼルグ“弁慶”ガレシック、オープニングファイトとして佐藤豪則vs長井憲治、高橋渉vs西内太志朗を発表。谷川代表はこの日発表されたカードについて、「HERO'Sの中心選手の一人である桜庭選手の相手は、若手の期待、有望選手の柴田選手となりました。ロサンゼルスでマヌーフ選手と感動的な試合をしたドンシクは、私が非常に好きな選手のゼルグ“弁慶”と対戦。また、ミノワマン選手との対戦が予定されていましたハレック・グレイシーが肩の腱を損傷しまして欠場となりました。代わりの選手は、あのヒクソン・グレイシーが最も期待する一番弟子のケビン・ケーシー選手に決定しました。なお、ケーシー選手のセコンドとしてヒクソン・グレイシーさんも来日します。また、オープニングファイトとして2カード発表しました。現在HERO'Sでバリバリに活躍されている桜庭選手たちが新しい弟子を育てつつあります。そういう選手もぜひ機会を与えたいなと思いまして、今回、桜庭選手のチーム「チーム桜畑」vs田村選手のジムである「U-File Camp」、若手同士の激突をやってもらいます。ということで、双方非常に燃えているようです。HERO'S、豪華メンバーが集まってきて、これからドンドンドンドン可能性が広がっていきますので、皆さん、応援のほどよろしくお願い致します」と見どころを語った。

■桜庭「その日最高の試合をしたいと思います」

　続いて、出場の決定した選手がそれぞれ意気込みを語った。HERO'S3戦目でレジェンドファイター、桜庭和志と対戦することとなった柴田は「試合が決定して嬉しいです。桜庭選手は頭のいい選手。自分が尊敬できる数少ない選手です。尊敬するプロレスラーなので、精一杯頑張りたいと思います」とコメント。一方の桜庭は「柴田選手とはその日最高の試合ができればなと思います。一生懸命、頑張ります」と挨拶すると、柴田について「山本（宜久）さんとの試合を見たんですけど、一発のパンチ力があって、バランスのいい選手だと思います」と印象を語った。
　ちなみに、オープニングファイトに登場する「チーム桜畑」の名前の由来について桜庭は、「桜庭の“庭”ではいっぱいになっちゃうので、“畑”にしてちょっと大きくして、若い選手も育てたいなという意味を込めて『チーム桜畑』にしました」と説明した。
　そして、HERO'S初参戦となる韓国の柔道王ユン・ドンシクは、「前回は残念ながら怪我で参戦できませんでしたが、もう大丈夫です。勝つ姿を見せられると思います」と自信のコメント。対戦相手のゼルグ“弁慶”ガレシックは、勝利のすべてがKO・一本という超アグレッシブファイター。ヘビー級ファイター並の破壊力を持つ打撃に対し、ドンシクはどんな闘いを展開するのか注目だ。

■船木「桜庭選手と試合がしてみたい」

　さらにこの日の会見ではサプライズが！　記者会見に同席した船木誠勝が、大晦日での復帰戦の相手として桜庭和志を指名したのだ。船木は「今日ここに来たのは、できれば12月31日の自分の相手として、桜庭選手と試合がしてみたいということで、今日、来ました。その前に自分の弟子である柴田選手と試合をしてくれるということなので、その結果、柴田と闘った後に、それ（挑戦を受けるかどうか）を桜庭選手に決めてもらいたいと思います。なぜ桜庭選手かと言いますと、自分がやりたい試合、それを受け止めてもらえる選手は桜庭選手しかいないと思いました」と挑戦を表明。これに対し桜庭も「昔、『フランク（・シャムロック）さんとやってみたい』と言ったのが、フランクさんと船木さんの名前を間違えられて大変なことになったんですけど、今回はぜひ、船木さんと試合をしてみたいと思います」と受諾する意向を示した。前田SVも「船木と桜庭は1回やらせてみたいなと思います。第一世代と第二世代のU系の選手が交わると、どんな試合になるのか楽しみです。いつになるのかは分かりませんが、そうなることを期待しています」と後押し。谷川代表も「桜庭vs船木は私も見てみたい！」と実現を誓うと、「田村選手もいますし、秋山選手もいますし、面白い階級になっていくと思います。誠心誠意を尽くして、夢のカードを実現していきたいと思います」と今後のHERO'Sライトヘビー級戦線の充実を明言した。■

»『OLYMPIA HERO'S 2007 ～ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦～』実施概要