■強い私を見せることができると感じています

──HERO'S初参戦となりますが、今の心境から教えてください。
ユン　まず、HERO'Sに参戦できて本当に嬉しいです。韓国や日本のファンの皆さんに、強い私を見せることができると感じています。
──韓国でのHERO'Sの評価はどういった感じなのでしょうか？
ユン　とてもいい印象ですよ、人気も高いですし。それにHERO'Sには韓国の選手もたくさん出ているので、そういう意味でも注目されていますよ。
──今までHERO'Sに参戦した韓国人選手の活躍についてはどう思われていますか？
ユン　今まで出た韓国人選手の中には、いい結果を残せた選手もいれば、ちょっとダメだった選手もいます。自分はいい結果をもたらす選手になると思っています。
──6月の『Dynamite!! USA』でのメルヴィン・マヌーフ戦では、圧倒的な劣勢をはね返し、腕ひしぎ十字固めで見事な一本勝ち。あの試合を振り返ってみていかがですか？
ユン　非常に満足した結果を得られました。あの試合によって、日本、韓国を始めとするファンの皆さんからたくさんの愛をもらっていると感じています。とてもいい気分になった試合でした。また、頑張りたいと思います。
──試合後に右目が腫れていましたが、もう完治されたんですか？
ユン　大丈夫です。100％完治しています。コンディションも完璧です。
──対戦相手のゼルグ“弁慶”ガレシック選手についての印象を教えてください。
ユン　聞いたところによると、キックのテクニックがすごいそうですね。「打撃が強い」ということは聞いています。
──弁慶選手の試合ビデオは見ましたか？
ユン　まだ見ていません。一番最近の試合は瀧本誠戦なんですよね？　その試合もまだ見ていないんですよ。
──では、話を聞いた限りだと、気を付けなければいけないのは打撃だと？
ユン　そうですね。ただ、相手の打撃が強いからといって、それを避けるような方法はダメだと思います。試合をリードするためには、その打撃に対して正面から真っ向からぶつかっていくことが大事で、そうすることによって自分の望む試合展開、自分の流れに誘導できると考えています。
──「自分の流れに」というのは、ユン・ドンシク選手お得意の寝技に引き込むということですか？
ユン　そうなったら理想的です。
──以前、同じ柔道家の瀧本誠選手が弁慶選手に勝っていますが、意識する部分はありますか？
ユン　瀧本選手と私は同じ柔道家ですが、だからといって同じことをするわけではありませんし、私のスタイルと瀧本選手のスタイルは違います。それに瀧本選手が弁慶選手に勝っているということも意識はしません。私は私のスタイルで闘うだけ、という気持ちです。
──今はどこで誰と練習されているんですか？
ユン　桜庭選手と一緒に練習しています。
──練習の拠点は日本なんですか？
ユン　いつも日本で練習しているわけではなくて、試合が決定したらだいたい試合の1ヵ月くらい前に日本に来て練習しています。
──今回の一戦について桜庭選手から何かアドバイスはもらいましたか？
ユン　「対戦相手がこうだから、こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」というものではなくて、格闘家として総合的に必要なことをちょこっとずつ教えてもらっています。
──今まで主戦場にしていたPRIDEとはルールが違いますが、そのルールの違いについては気になりますか？
ユン　あまり気になりません。
──HERO'Sファンにはどういった試合を見せたいですか？
ユン　柔道出身なので投げ技もありますし、寝技もあります。自分のスタイルであるグラウンドの攻防を見せたいですね。ただ、先程も言いましたように、打撃を避けるのではなく、打撃に正面からぶつかっていってテイクダウンから寝技に持ち込み、最後は関節技でフィニッシュしたいと思います。
──今後、HERO'Sでは誰と闘いですか？
ユン　自分から誰と闘いたいというよりも、HERO'S側から「この選手とお願いします」と言われたら、避ける理由はないです。
──誰が相手でも？
ユン　そうです。誰が相手でも、です。
──当面の総合格闘家としての目標を教えてください。
ユン　今年はHERO'Sライトヘビー級トーナメントがありませんが、今後開催される時は、ぜひチャンピオンベルトを巻いてみたいです。そのためには、今後HERO'Sで結果を残していくことが大事だなと考えています。
──分かりました。では、最後にHERO'Sファンにメッセージをお願いします。
ユン　ははは……こういうのが一番恥ずかしいですね（照笑）。グッドファイトを繰り広げていきますし、勝ち続けていきたいと思っています。
──ありがとうございました！■

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