新しい試合、美しさ、スタイルを見せたいと思います

──ようこそ、HERO'Sへ! ハリトーノフ選手のファイトがまた日本で見られて嬉しいです!
ハリトーノフ 私もとても嬉しいです! 長いこと日本から離れていて、またこのように戻ってこられました。私の新しい試合、新しい美しさ、新しいスタイルを見せたいと思います。そして、今回はHERO'Sで試合をしますが、それと同時に今後、K-1の大会にも出場しようと考えています。
──K-1にも出場! 夢が広がりますね! 前田日明HERO'Sスーパーバイザーの要請を受けた「CLUB VOLK HAN」を主宰するヴォルク・ハン氏が、今後ロシアの未知なる強豪をHERO'Sに連れてくるということで、その第一弾として今回、ハリトーノフ選手の参戦が決まったわけですけど、ハリトーノフ選手にとってヴォルク・ハン氏はどういった存在なのでしょうか?
ハリトーノフ まず第一に、いい友人です。ファイターとしても非常に経験豊かで尊敬するコーチです。ヴォルク・ハンは私がまだ子供の時からすでに日本の大きな大会に出ていました。このようにヴォルク・ハンと同じクラブにいられることは嬉しいです。彼の技、才能、闘い方、すべてを継承できることは幸せなことだと思っています。ヴォルク・ハンというのは、プロのスポーツマンであり、プロのファイターであり、一流の人間です。
──「CLUB VOLK HAN」とはどういったチームなんでしょうか?
ハリトーノフ 「CLUB VOLK HAN」には素晴らしい練習場があり、そこにはいろんなファイターが来ています。キックボクサーや空手家、レスリング、サンボのトップ選手が集うチームなので、多面的なトレーニングを行うことが可能なんです。
──ハリトーノフ選手が、今後、HERO'Sに出場させたいと思う、お薦めのファイターを教えてください。
ハリトーノフ お奨めすることはできません。
──えっ!? な、なぜですか?
ハリトーノフ 「この選手はすごい」と口で言うのは、言葉だけで意味がありません。意味があることはただ一つ、「証明する」ことだけです。真実を皆さんにご覧になっていただかない限り、意味はないです。結果がすべてです。ヴォルク・ハンの元には、才能ある、将来性のある選手はたくさんいます。ですから、彼らにHERO'Sで闘うチャンスを与えてほしいと願いますね。「証明する」チャンスを。
──なるほど。今回、ハリトーノフ選手がHERO'Sに参戦するに当たって、ハン氏から何かメッセージをもらいましたか?
ハリトーノフ メッセージはもらってはいません。ただ、「必ず勝て」ということで、精神的、肉体的にサポートしてくれています。


「万全のコンディションだ」とは言い切ることはできません

──HERO'Sに対してはどんな印象がありますか?
ハリトーノフ HERO'Sのことは知っていましたよ。私は当時、PRIDEを主戦場にしていましたが、存在は知っていました。現在、世界を代表するMMAイベントは2つあります。1つはアメリカのUFC、もう1つはK-1 HERO'S。なぜ私がHERO'Sを今後の主戦場として選んだのかというと、FEGは、MMAメジャーイベントの1つであるHERO'Sはもちろん、立ち技世界最強を決めるK-1というイベントも運営しているからです。この2つのイベントに出場したいので、私は日本のHERO'Sを選びました。
──最後の試合は今年2月のPRIDEラスベガス大会でのマイク・ルソー戦ですよね。以降、試合は?
ハリトーノフ MMAの試合は行っていませんが、アマチュアボクシングとサンボの大会には出ました。何もしないとコンディションをキープするのは難しいんですよ。試合から遠ざかっていましたし、コンディションをキープするためにそれらの大会に出ました。
──日本では一時期、「ハリトーノフ選手はボクシングで北京五輪を目指しているのではないか?」という噂もありました。
ハリトーノフ もちろんそのような話があれば喜んで出場させてもらいます。ただ、諺にもあるように、「二兎を追うものは一兎をも得ず」なんですよね。私がボクシングの大会に出たのは、経験を積むことが目的なんです。ボクシングのトレーナーといくつかの課題を決めて、その課題をこなしていく過程で試合にも出たわけです。
──すべてはMMAで頂点を極めるためということですか?
ハリトーノフ そのとおりです。ボクシングだけじゃないですよ。サッカーもするし、バスケットボールもします。あらゆるものをしますが、それはその競技でチャンピオンになろうと思ってやっているわけではありません。それはすべてMMAのプロファイターとしての向上を目指してのことなんですね。
──なるほど。しかし、MMAの試合は半年ぶりということで、試合勘という面が気になるのですが?
ハリトーノフ MMAの試合を始めて、これほど長い期間、試合から遠ざかったことはありません。ですので、今は「万全のコンディションだ」とは言い切ることはできません。ただ、今回の試合に向けて十分な準備をしてきました。
──アリスター選手の印象を教えてもらえますか?
ハリトーノフ 特にありません。ただ、私はアリスター選手と闘うことで生じた宿題を終えてから日本に来ました。それが寝技なのか立ち技なのか? 皆さん、見ていてくださいね(笑)。
──勝つイメージはできているってことですね?
ハリトーノフ もちろんです。
──メッセージをお願いします。
ハリトーノフ 日本の皆さん、私は日本に戻ることができてとても嬉しいです。今回、私にとっての新しい世界、名声・権威のあるHERO'S、K-1に出場する機会を得られてとても嬉しいです。私のスポーツの熟練度を皆さんに見せたいと思います。なんと言っても、私の両肩にはヴォルク・ハンとマエダアキラさんがいます。ニコライ・ズーエフもイリューヒン・ミーシャもいます。ロシアを代表して私はHERO'Sに立つわけですから、勝利を皆さんに見せたいと思っています。応援をお願いします。スパシーパ(ありがとうございました)。■

 

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PRIDEヘビー級のトップファイターとして活躍したセルゲイ・ハリトーノフが遂にHERO'S参戦!


終始上機嫌でインタビューに応じたハリトーノフ。久々の来日を喜んでいる様子だった


11日に行われた記者会見では「ヘビー級王者になりたいと思います」と宣言した


アリスター・オーフレイム戦ではどんなファイトを見せてくれるのか? ハイレベルな攻防に刮目せよ!



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