シャオリンが1回目の計量に失敗

 16日午前に行われた公開計量では、ミドル級決勝トーナメント出場選手に注目が集まった。宇野薫(70.0kg)、アンドレ・ジダ(69.3kg)、J.Z.カルバン(70.0kg)が計量をパスする中、なんとビトー"シャオリン"ヒベイロが71.3kgで1.3kgオーバー。優勝候補筆頭と目されているシャオリンの大幅な体重オーバーにマスコミ関係者は騒然とした。シャオリンは、この後に行われた公開直前記者会見を欠席し、再計量にトライ。2回目以降の計量でパスしたものの、大一番を前に不安を残す形となった。
 また、スーパーファイトで柴田勝頼と対戦する桜庭和志は、マジックで瞼に猫目、頬にはヒゲ、お腹には「必殺 猫だまし」の文字を描き、報道陣の前に登場。83.7kgで計量をパスし、「にゃー!」とポーズを取ると、会場は爆笑に包まれた。


ジダが秒殺予告! カルバンは余裕の笑み

 公開計量終了後、場所を新宿ステーションスクエアに移し行われた公開直前記者会見には、オープニングファイト出場選手、ミドル級トーナメント・リザーブファイト出場選手、再計量に挑むシャオリン、移動中に交通渋滞に巻き込まれた山本“KID”徳郁を除く、出場全選手が出席。明日に向けての意気込みを語った。
 日本人で唯一、ミドル級決勝トーナメントに残った宇野は、5,000人のファンの前で、「明日は日本代表として、そして、トーナメントに出場する選手はみんな強いんですけど、試合を楽しんで、思いっきりぶつかりたいと思います」とコメント。日の丸を背負って闘うことを宣言した。対するジダは「1Rから時間を掛けず、すぐに終わらせたいと思います」と秒殺を予告。「このチャンスは絶対に逃しません」と目をギラつかせていた。
 もう一つの準決勝、シャオリンと激突するカルバンは、「ここにいること、そのものがボクの夢。この喜びを明日は闘いの形にして返したいと思います」と余裕の笑顔。計量に苦しんだシャオリンとは対照的に、フィジカル、メンタル共に充実した様子だった。


桜庭が「猫だまし」で爆笑誘う

 注目の日本人プロレスラー対決、公開計量で「猫だまし」のペイントを披露した桜庭に対し、柴田は「『猫だまし』には気を付けます(笑)」とコメント。これを受け、外国人記者から「『猫だまし』とはどういう意味ですか?」と質問を受けた桜庭は、大きく一回、手を叩き、相撲の技である「猫だまし」をして見せた。このパフォーマンスに会場は大爆笑。公開計量に続き、“爆笑”をゲットした桜庭は満足げな笑顔を見せていた。


マヌーフとファビオが一触即発!?

 また、7・16横浜アリーナ大会で「ファビオ選手が喧嘩を売った」(谷川代表)との理由でカードが組まれたメルヴィン・マヌーフとファビオ・シウバの2人は、やはり一触即発の雰囲気に。互いに額を突きつけると、マヌーフがファビオを突き放し、乱闘寸前の騒ぎとなった。マヌーフは自らを落ち着かせるように「今の心中は“無”だ」と語ったが、一方のファビオは「ここに来た目的は勝つため!」といきり立ったまま。激しい喧嘩マッチの様相を呈してきたマヌーフvsファビオにも注目だ!■

 

 

>>選手のコメント&計量結果

» 『OLYMPIA HERO'S 2007 〜ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦〜』実施概要


計量に成功した桜庭は「にゃー!」とポージング


直前記者会見では「猫だまし」を披露した桜庭


対する柴田も「『猫だまし』には気を付けます(笑)」と乗っかってきた。さすが!


決戦に向け、カルバン、宇野、ジダが意気込み。果たして、優勝するのは……?
直前記者会見の会場となった新宿ステーションスクエアには5,000人のファンが詰めかけた



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