【山本宜久】
──コンディションはどうですか?
山本 うん、悪くない。4週間くらい技術的な練習をつめてできましたね。
──前回の柴田戦の結果について改めて振り返っていただきたいんですが。
山本 ま、前の試合は前ということで消化してね、頑張りたいと思いますけどね。
──何を一番消化したかったですか?
山本 そりゃあ結果に関して「あり得ねぇだろ」っていう葛藤が自分の中にあったよね。
──あの試合で得たものはありますか?
山本 失ったもののほうが大きいでしょ。試合に上がるまで過酷な練習をしてきて、それにボクにも総合の歴史があるわけですよ。それをポッと出の選手に9秒で負けて……。
──引退も考えたりしました?
山本 いや、何があるかわからないから格闘技は面白いんですよ。と、自分の中で納得して一週間くらいで練習に切り替えました。ボク、格闘技も好きだし。
──これから好きな格闘技を通じて何を表現したいですか?
山本 ファンの方になにか自分の生き方っていうのかな、それを伝えられたらと思ってますけどね。
──自分の中でのテーマはなんですか?
山本 今はただ「勝つ」っていうね。それが自分の最大のテーマなんでね。
──相手はシルムの王者(イ・テヒョン)ですが。
山本 デカイね! やっぱり相撲取りなんでね、足腰強いなっていう印象がありますよね。
──警戒する点は?
山本 相手の土俵に乗ったらマズいでしょうね。押し込まれないようにしてね。どうなんでしょうね、トータル的な総合のスキルに関してはまだまだだと思うけど、それを上回る身体能力の強さがあるでしょうからね。でも、いい人っぽいですよね。普通の人だなっていう。
──どんな試合をイメージしていますか?
山本 ま、実際リングに上がってみればわかるんだけど、ま、今でもだいたいシミュレーションできるけどね。フルラウンド闘うつもりでやれば勝手に自爆するんじゃないですかね? ま……俺も自爆しないように気をつけないと。
──フィニッシュのイメージは?
山本 横綱を投げてみたいよね! ま、難しいだろうね!