船木、秋山、柴田、アッカ、所、永田らが出席

 K-1参戦経験のあるファイターが、大麻取締法違反と道交法違反の罪に問われたり、酔った上での傷害容疑で書類送検されるなど、今年は格闘家による不祥事が相次いだ。今回の講習会は、その再発防止のために実施。HERO'Sで活躍する秋山成勲、船木誠勝、柴田勝頼、ベルナール・アッカ、所英男、永田克彦などのファイター、また、選手のセコンドやマネージャーなどが出席し、講師陣の声に耳を傾けた。
 講習会は、FEGの顧問弁護士である弘中総合法律事務所の弘中徹氏、早坂亨氏の両弁護士、警視庁出身である株式会社オオコシセキュリティー代表取締役の大越修氏を講師として迎え、「怒らない」「隠さない」「嘘をつかない」「逃げる勇気を持つ」をテーマに、トラブルに巻き込まれないための講義を展開した。弁護士の弘中氏、早坂氏からは、法律的な立場から格闘家がトラブルに巻き込まれて手を出してしまった際の罰則など、大越代表からは、暴力団からの接触を防ぐための方法などが説明された。


所英男「勉強になりました」

 講習会に出席したK-1ファイターの武蔵は、「勉強になりました。後輩達にも伝えていきたいと思います。格闘家ですから“殴る・蹴る”は仕事ですけど、それをリング外で出すのは自覚のない証拠。自分は、性格は温厚なので腹が立つことはあまりありません。一般の人たちに『格闘家は普段も短気で暴力的な人』と思われるのは心外ですし、そういうイメージをなくしていきたいと思っています」と、講習を受けた感想をコメント。
 同じく講習を受けた所英男は、「勉強になりました。なるべく人の多いところには行かないようにしようと思いました」と、プロファイターとしての自覚が大事だと語った。


谷川代表「信頼の置けるイベントに」

 講習会終了後、囲み取材に応じた谷川貞治FEG代表は「K-1参戦経験のあるファイターが社会に反する事故を起こしたことにより、K-1のイメージを著しく失墜させてしまいました。麻薬所持などは言語道断ですが、お酒の席でのトラブルなどは誰にでも起こりえるケース。再発を防ぐためにも、今日はHERO'S・K-1の選手、選手が来られない場合はチームの一人に来てもらい、ほぼ強制的に今回の講習会を行いました」とこの日の講習会を行った意図を説明。「信頼の置けるイベントを作っていきたいので、我々主催者ももちろんですが、選手にも自覚を持ってもらい、選手レベルでも気を付けてほしいと思っています」と選手たちにプロファイターとしての自覚を促すコメントを残した。
 「危機管理セミナー」は今後も定期的に行っていき、最低でも一年に1回は開催していく方針。外国人ファイターたちには、大会前のルールミーティング等でレクチャーしていくようだ。■

 

犯罪に巻き込まれないための特別講習会「危機管理セミナー」には、HERO'S&K-1出場選手他、約60名が出席


講師陣は、「怒らない」「隠さない」「嘘をつかない」「逃げる勇気を持つ」ことの大事さを集まったプロファイターたちに語った


秋山成勲も熱心に耳を傾けていた


講義を受けた所英男は「なるべく人の多いところには行かないようにしようと思いました」と感想を述べた

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