谷川代表「大連立で世界、そして一般世間へと打って出たい」

 まず最初に登壇したのは谷川貞治FEG代表と笹原圭一『やれんのか!大晦日!2007』実行委員の2人。谷川代表が「今日の大連立合同会見、私自身も非常に興奮しています。この日本で盛り上がった格闘技が現在アメリカ、世界へと拡がりを見せているなかで、本家・日本が脅かされるいる状況です。ここまで応援してくれた日本のファンのためにも、この大連立で世界、そして一般世間へと打って出たい」と、改めて大晦日の二大イベント開催に向けての意気込みを語った。
 そして笹原委員が「この短い準備期間のなかで、さまざまな方からのご協力をいただき、ファンの皆様に夢を与えることができるかと思うと、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。今日、まさに格闘技大連立にふさわしいカードが発表できることになりました」とコメントするや、両イベントの衝撃追加カードが発表となった。
 まずは、『やれんのか!大晦日!2007』の追加決定カード。「噂には上がっていましたが、本当に実現します」(笹原委員)と、三崎和雄vs秋山成勲というまさに大連立にふさわしい夢の対決を発表。さらに「ヒョードル選手にとって生涯最大の敵と闘うことになりました」(笹原委員)とエメリヤーエンコ・ヒョードルvsチェ・ホンマンという超ビッグカードを続けて発表した。
 三崎和雄といえば、『PRIDE GP 2006 ウェルター級トーナメント』決勝でデニス・カーンを破り、PRIDEウェルター級王者に輝いた強豪中の強豪。谷川代表は「PRIDEの頂点に立った三崎選手の胸を借りればいい。秋山は常に挑戦していく姿勢で試合に臨んでほしい。PRIDEとHERO'Sの王者対決。非常にワクワクします」と、秋山にとってカーン以上の強豪を当てることでさらなる試練を与えた。しかしこれは“HERO'SとPRIDEの王者対決”であり、究極の夢対決実現であることに間違いない。
 そして、“60億分の1”と形容され、長くPRIDEヘビー級の頂点に君臨したヒョードルにホンマンが挑む。このビッグカードについて谷川代表は「ホンマンには先日のK-1 WORLD GP決勝戦が終わってから話をふった。総合で世界一強い男と試合ができる機会はなかなかない。ホンマンもこれはチャンスだと思ったのではないか」と実現に至った経緯を説明した。


ホンマン、秋山、三崎、ボビー、サップが意気込み

 次に『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』のほうでは、「これも究極の夢の対決。さきほど決まりました!」と、ボブ・サップvsボビー・オロゴンの一戦を発表! 「両者には昨夜オファーを出して双方にOKの返事をもらいました。お互い、知名度も抜群で面白い試合になるのでは」と谷川代表。大連立のさなか、FEGのお家芸であるダイナマイトなカードを用意することも決して忘れてはいなかった。
 ここで、カードが決定したチェ・ホンマン、秋山成勲、三崎和雄、ボビー・オロゴン、ボブ・サップの5選手が登場し、それぞれ試合に向けての意気込みを語った。

秋山成勲
「毎年、大晦日の大きなイベントに出場することができ、嬉しく思っています。今年は特にありがたい気持ちでいっぱいです。この気持ちがいい結果につながればと思います。韓国でカーンに勝ったことは自分ではたまたまだと思っています。そのカーンにフルラウンドを闘って勝った三崎選手は自分よりも強い、素晴らしい選手だと思います。チャンピオンに胸を借りるべく、一生懸命やりたいです」

三崎和雄
「今まで僕を応援してくれたファンの皆さん、そして支えたくれた関係者の皆さんのために、すべてを捧げる試合にしたいと思います。秋山選手はファイターとしては、非常にカンのいい選手という印象があります。以上です」

ボビー・オロゴン
「昨日の夜にワニガワさんがボクのところに来て、相手がボブだと言われてビックリしています。自分を信じて、誰かさんみたいに試合直前にバックレないようにがんばります。作戦はこれからです」

ボブ・サップ
「ふたたび日本に戻ってくるにあたり、ナンバーワンのファイターと闘うことを楽しみにしていた。曙、ボビーという二人の名前があがって、曙は一度闘った相手だし、ボビーはテレビタレントだからと一度はこのオファーを断った。しかし、ボビーは本気でファイターとして格闘技に取り組んでいるという話を聞いて、この試合をOKした。『ハッスル』のような試合ではなく、これから一生懸命練習して、ナンバーワンのエンターテインメントイベントにふさわしい選手となってがんばりたいと思う」

チェ・ホンマン
「ヒョードル戦をオファーされて、とても驚いた。私はK-1ファイターなので、この対戦はなかなかない機会だと思う。総合は過去に一度だけやっているが、今後もやる機会はそうそうないと思います。ベストを尽くしたいと思います。ヒョードルは、全体的な強さを持つが、特に寝技が凄いと思う。勝算があるとすれば、シルムで培った腰の強さ。倒されないようにいい試合をしたいです」

 それぞれの試合のルールに関しては現在調整中で、基本的に、『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』での試合はHERO'Sルールをベースに、『やれんのか!大晦日!2007』での試合は旧PRIDEルールをベースに制定されることになりそうだ。谷川代表は「カルバンに続き、秋山、ホンマンをさいたまに送り出すことで、この大連立がいかに本気かということがおわかりいただけると思います」と再度、大連立効果をアピールしてみせた。


『Dynamite!!』&『やれんのか!』出場選手が登場!

 そして、「大連立は総合格闘技に限ったことではありません。K-1としても日本の格闘技を代表して世界に立ち向かっていきたい。そのなかで、今日は選手を代表して魔裟斗選手に挨拶をしてもらいます」と、なんとこの大連立会見場にK-1 MAXのエース・魔裟斗が姿を現し、マイクを握った。「大連立ということで、明らかにここ2〜3年、格闘技がちょっと衰退していて、このままじゃマズいと思うので、プロモーターと選手が一丸となって格闘技界を盛り上げていきたいと思います」と、格闘技界の現状を冷静に分析したうえでの連立協力に意欲を見せた。
 さらに続いて会見場に姿を現したのは、青木真也、川尻達也、長谷川秀彦、石田光洋、桜井“マッハ”速人の『やれんのか!大晦日!2007』出場5選手。そしてHIROYA、宮田和幸、ミノワマン、西島洋介、武蔵、船木誠勝の『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』出場5選手。それぞれが、それぞれの大晦日決戦に向けた意気込みを熱く語った(ちなみに桜庭和志、所英男は体調不良により、山本KID徳郁は現在山梨で合宿中とのことで欠席)。

石田光洋
「メレンデスと熱い試合をしたいと思います」

川尻達也
「日本の格闘技界が協力をし合って、記念すべき日になると思う。しかし、馴れ合いにするつもりはないんで緊張感を持って相手をぶっ倒したいと思います」

桜井"マッハ"速人
「ただやるだけです。以上です」

長谷川秀彦
「ベストバウトを狙いたい。そして勝ちたいと思います」

青木真也
「4月以降はゴタゴタしてまして、いろいろありましたが、自分の誇り、意地をぶつけて必ず勝ちたいと思います」

HIROYA
「大晦日に出れて嬉しいです。初めてのトーナメントですが全力を尽くしていい試合をしたいと思います」

宮田和幸
「これまでレスリングと寝技の試合が多かったですが、3年間やってきた打撃の技術を出したいと思います」

ミノワマン
「このように格闘技界がひとつとなり本当に素晴らしいと思います。他のプロスポーツやお笑いなどに負けないように頑張りたいと思います」

西島洋介
「大晦日に出れて嬉しいです。がんばります」

武蔵
「大晦日のイベントは、あらゆる大会のなかでも盛り上がるお祭り気分になれる大会なので、今年も盛り上げる試合ができたらと思います。押忍」

船木誠勝
「気がついたら今年の大晦日は凄いことになっていて、ビックリしています。こんな舞台で復帰できることを嬉しく思います。来年格闘技界が盛り上がるよう期待しています」

 大連立という名のものに、過去に例を見ない日本のトップファイターが大集結を果たしたこの日の会見だが、谷川代表によると、先日契約がフリーとなったことを明らかにした藤田和之と、田村潔司にも出場のオファーを出しているとのこと。また、笹原委員も「『やれんのか!大晦日!2007』はあと1〜2試合を予定しています。まだまだビッグなカードが決まるかもしれません」と、大連立の輪がさらに拡がっていく可能性を示唆した。
 どこまで続く、格闘技大連立。夢の2大イベントの全対戦カードは来週早々にも出揃う予定だ!!■

 

»『FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』実施概要
»
»『FieLDS やれんのか!大晦日!2007 Supported by M-1 GLOBAL』実施概要
»

大連立で大晦日は大興奮だ。FEGと『やれんのか!大晦日!2007』実行委員会の大連立合同記者会見で実現


『やれんのか!』で、エメリヤーエンコ・ヒョードルvsチェ・ホンマンのドリームマッチが実現!


さらに、『やれんのか!』では、PRIDE GP 2006 ウェルター級トーナメント優勝の三崎和雄とHERO'S 2006 ライトヘビー級王者の秋山成勲が激突だ!


『Dynamite!!』では、ボブ・サップvsボビー・オロゴンのダイナマイトカードが決定!


会見には『Dynamite!!』&『やれんのか!』出場選手が多数出席。選手を代表してマイクを持った魔裟斗は「プロモーター、選手が一丸となって格闘技界を盛り上げていきたい」とコメントした


『やれんのか!』出場選手。左から、長谷川秀彦、石田光洋、桜井"マッハ"速人、川尻達也、青木真也


『Dynamite!!』出場選手。左から、ミノワマン、西島洋介、武蔵、船木誠勝、宮田和幸、HIROYA


格闘技大連立合同記者会見には多数の記者も駆けつけた

Copyright (C) 2007 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2007 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。